人材サービス業のシスプロ（大阪市北区）は、登録している全国２２万人のスタッフの中から、専門的な経験や高いスキルを持った人材を低コストで提供するサービス「スキルワーカーズ」を展開。企業側の短時間利用のニーズに対応し、派遣や紹介の形態で求める能力に合致した人材を供給している。
　同社はこのほど、同サービスの主婦専用サイト「スキルママ」も開設。大手企業での社会人経験やＴＯＥＩＣ９００点など高い能力を持つ女性が活躍しているという。

　ワーカーズ事業部の若杉和功部長は、「通常の事務職での派遣では、たいてい１日８時間・週５日というフルタイムでの勤務となり、小さなお子さんをお持ちの女性では働きづらかった。１日５〜６時間で週３回など、『子供を幼稚園に送ってから迎えに行くまでの時間だけ働きたい』という主婦ニーズに対応したことで、優秀な人材を紹介できるようになった」と説明する。
　「家庭に入る前はバリバリ働かれていた方も、一度、ビジネスの第一線から離れてしまうと不思議と弱気になられる傾向がある」という。
　企業側にとっても、優秀な人材を短時間で利用できるメリットは大きい。なかには、「正社員が８時間かける業務を６時間で片付けてしまう方もおり、人事担当者が舌を巻いたこともある」という。また、「扶養控除枠内での勤務を希望する主婦が多いため、社会保険料の負担を削減でき、時給単価を１５％以上抑えることができる」という利点もある。
　若杉部長は「雇用の機会を生み出すことは社会貢献につながるとの思いで開発したサービス。物流業界でも、ぜひ活用してほしい」と語る。
　同社では、フォークリフトのオペレーターを派遣・紹介するサービスも開始。物流現場が求めるフォークの運転技術を持ったスタッフを供給していく。
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