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    キヤノン カラーラベルプリンタを物流センター向けに展開

    2012年7月3日

     
     
     

     キヤノンマーケティングジャパン(東京都港区)では、カラーラベルプリンタ「LX760/740」を倉庫・物流センター向けに展開している。同社オフィスデバイス企画本部の松本晃チーフ(写真左)は、「ロール状のラベル用紙にカラーで出力できるラベルプリンタ。白紙のラベルに直接フルカラー印刷できることが最大の特長」と説明。
     また、「モノクロ印刷では、あらかじめカラーの部分が印字されたプレ印刷ラベルを用意する必要があったが、このプリンタさえあればその工程をなくすことができ、ラベル作成の納期を大幅に短縮できる」とし、「印刷会社にラベルを発注する手間も省ける」とも。なお、インクは耐久性の高い顔料インクを採用している。


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     同プリンタの強みを活かすのが、サトー(同目黒区)が推進する新しい自動認識技術「カラービット」を活用したソリューション。同技術はビーコア(東京都千代田区)が開発したもので、赤、青、緑の3色のセルの並び順を画像認識することによりコードに変換。生成された「カラービット」をカメラで撮影し、専用ソフトウェアで解析することでデータを表示できる。
     カメラで撮影したカラービットは、画像内に入ってさえいれば、一括で読み取ることが可能。バーコードやハンディターミナルによる認識に比べて大幅な効率化が期待でき、大量のデータ読み取りを必要とする出荷検品業務にも力を発揮する。日通東京支社がオフィス移転の作業時に活用するなど、活用事例も増えている。
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     同ソリューションについてサトー・ソリューション営業グループの進藤隼人課長は、「特に強いのが書類管理の分野」とし、「金融機関、官公庁、病院などに加え、文書保管サービスを展開されている物流会社からの引き合いも多い」と説明する。
     カラービットは、「LX760/740」などのカラープリンタで印刷でき、RFIDタグに比べ、コストを抑えることができる。また、読み取りはWebカメラ、ネットワークカメラ、一眼レフカメラのほか、タブレット端末やiPhone等のスマートフォン(高機能携帯電話)でも可能。専用端末を用意する必要もなく、安価での導入が可能だ。
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     カラービッドのデータからは、モノそのものの情報だけでなく、画像内の位置情報(X・Y座標)も取得できる。「『画面上のどこにこの書類があるか』を表示することができ、位置情報が一目で分かる。ABCという物がACBという順番に並んでいるなど、間違った場所に格納した場合もすぐに認識できる」という。
     また、「管理の状況を写真と供に残せるのもポイント」と同氏。「カラービットとJPEG画像、そして人間の目視で、二重、三重でのチェックが可能になる」。
     読み取り距離は、カメラの画素数とセルの大きさによって変わる。「2ミリのセルであれば200万画素のカメラで20センチ。1800万画素のカメラであれば70センチまで読み取ることができ、100冊程度の書類を一瞬で読み取れるイメージ」(同氏)。弱点は、「カラー情報のため、暗いところでは読めない」こと。「カラーコードが隠れている場合も認識できない」という。
    ◎関連リンク→ キヤノンマーケティングジャパン株式会社
    ◎関連リンク→ 株式会社サトー

     
     
     
     
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