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製品・IT
物流魂のマルイチ「ロールマット」販売に注力
2022年11月10日
「物流魂」で知られるマルイチ(神奈川県厚木市)は、精密機器の裸輸送や養生材として活用される「ロールマット」の販売に注力している。同社の兵頭一孝社長は、「実はロールマットは今から40年前に当社が開発したもの。40年間変わらず輸送のプロに愛用いただいている安心の品質」と胸を張る。
同社製品は芯材に優れた緩衝性をもつ旭化成ケミカルズの「サンテックフォーム」を使用。気泡同士が隣接しない独立気泡構造で、割れ・欠けに強く、「極めて高い衝撃吸収性を持っている」。
また、「繰り返しの衝撃に対して変形や緩衝性能の劣化が非常に少ないことも特長」で、「例えば、3か月間ベルトで締め続けてもほぼ100%復元したというデータもある」という。
「形状回復性が高く、優れた緩衝性を持つ一方、そのままの使用では耐候性が難点になる」ため、同社ではカバーとして国産ブランドの「ターポリン」を採用。「通常、屋外での使用では1~1年半が寿命と言われる発泡材をターポリンでくるむことで、耐用年数が5~10年と大幅に伸長する」。
さらに、同社では上質なターポリンを独自の高周波プレスで強力に熱溶着。同社長は、「これまで生産した数十万個のロールマットがプレス面から口が開いたという報告は一度もない」と自信を示す。
また、ロールマットを体育館の安全対策用マットとして使用されている場合もあるという。
段階的な原材料高騰が相次いでいるが、同社では「ロールマット」の価格を今秋は据え置いたという。兵頭社長は、「昨年年3月の価格改定から間がないことや、値上がり前に材料を大量発注していたことが奏功するとともに、社内での製造業務の合理化やコスト削減で原料高騰分は当社で負担することにした」と説明。「軽くて丈夫で当社のこだわりを詰め込んだ製品。品質面に妥協せず長期使用をサポートしているので、ぜひ安心して活用いただきたい」と呼び掛ける。
◎関連リンク→ 株式会社マルイチ
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