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製品・IT
エーディエフ 物流ボックス「ダンカーゴ」 積載効率と輸送効率を上昇
2023年6月6日
来年に迫る労働時間上限規制に加え、ドライバー不足に環境負荷低減と運送には大きな壁が立ちはだかっている。運送事業者単独の工夫もある程度、出尽くしてしまった所があり、今後の業界発展には技術的な支援が必要とされる。
2022年度のロジスティクス大賞で特別賞を物流企業と共に受賞しているエーディエフ(島本敏社長、大阪府大阪市)は組み立て、携帯が容易で繰り返し使用可能な物流ボックス「ダンカーゴ」を展開している。
同商品は、積み重ねが困難だった貨物でもそれを可能にすることで積載効率を上昇させるのみならずラップ巻きなど時間を要する作業を軽減するなど輸送効率を大幅に上昇させるものとしてほぼ全国で使用されている。
仕組みとしては折りたたまれていた胴枠、蓋パーツを貨物にかぶせて、その上に貨物を乗せる、といった形になる。
積載を容易にしながらも破損や汚損などの危険から守り、1台およそ30秒で組み立て完了するシンプルな構造から荷役作業時間も短縮することで物流業界の課題解決に一役買っているという。
過去には積み込み時間をトラック1台あたり70分必要としていた現場で40分程まで減少させた実績、縦方向のデッドスペースを利用可能としたことで輸送効率を26%向上させた実績などが報告されている。
同商品は今年からレンタルサービスも開始。個別のデジタル管理なども進められており、今後ますますユーザー増加とドライバーおよび環境負担軽減が期待される。加えて段積みの機能そのものを利用し倉庫内の空間活用を促進することも可能だという。
島本社長は「今後、新型コロナウイルスが到来したときのように従来の常識が通用しない時代が到来する可能性もある。値上げの必要性も協議される一方で新しいサービスの形も生まれるチャンスがあると思っている。メーカーの使命として、物流の効率化に貢献し業界の皆様の力になりながら新たな事業の誕生を応援できれば」と話す。
◎関連リンク→ 株式会社エーディエフ
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