-
製品・IT
マルイチ カゴ台車の事故防止に「キャスパー」活用を提案
2023年4月17日
荷役作業中の予期せぬ労働災害を防ぐには、ルールの確認と対策が必要とされる。
「物流魂シリーズ」を展開するマルイチ(神奈川県厚木市)は、カゴ台車などの輪留めとして使う「キャスパー」シリーズの活用を物流事業者に提案している。
同社担当者は、「パワーゲートを使用した荷下ろし作業や段差・傾斜のある場所へ台車を留め置く際には、小さな油断が大きな事故に結びつく」と指摘。「台車ブレーキの破損や、微妙に坂になっている現場で台車が動き出したという話も多い」とし、「トラブルを未然に防ぐためにも、トラックのタイヤに輪留めするように、台車にも『キャスパー』で安全対策をお願いしたい」と語る。
発売開始以来、改良を続けている「キャスパー」はバリエーションも豊富。初期製品は、キャスターに装着する際、両手で着脱する必要があったが、PINCH・OPEN機能が備わった「キャスパー2nd」以降では、その手間がなくなり、負担軽減と効率化を実現している。
さらに、「キャスパー3rd」では、足で蹴り込むことで車輪にはめ込めるようになり、外す際もひもを引っ張るだけ。同担当者は、「ユーザーから『キャスターの位置までしゃがんで装着するのが大変』、『立ったまま着脱を行ないたい』といった声を多く頂き開発した」と経緯を説明。「かがむ必要がなくなることで腰への負担が大幅に減り、腰痛防止につながる」という。また、「手間がかからないので、面倒な作業を嫌がるドライバーさんにも習慣化してもらえるのでは」とも。
同社では、キャスパーの紐を掛けられる「Cフック」もオプションで販売。取り回し性能が向上するだけでなく、「台車とキャスパーをひとまとめに管理できるため、現場での紛失防止にも効果的」だという。
同担当者は、「キャスパーシリーズは、事故防止に積極的な物流会社からの引き合いが多く、業界でのコンプライアンス意識の高まりを感じる」とし、「おかげさまで発売当初と比較すると桁違いに販売数が増えている。現場で他社のドライバーが使用しているのを見た経営者からの問い合わせも多い。労災を一件でも減らすためにも、ぜひ活用してほしい」と語る。
なお、同社では現在、さらなる改良を加えた新型キャスパー「キャスパー4th(仮)」開発に着手しており、「2024年中の発売開始を目指している」という。
◎関連リンク→ キャスパー3rdジェネレーション
関連記事
-
-
-
-
「製品・IT」の 月別記事一覧
-
「製品・IT」の新着記事
-
物流メルマガ