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製品・IT
マルイチ 純国産の高品質トラックシートをオーダーメイドで製作
2023年5月12日
「物流魂」シリーズを展開するマルイチ(神奈川県厚木市)は、強度と耐久性に優れた完全防水仕様のトラックシートを販売している。帆布は、東レ・クラレ・東洋紡・ユニチカ・カンボウ・帝人の国産ブランドを使用。同社担当者は、「海外帆布にはない強度と軽さの両立を実現した純国産の高品質が魅力」と説明。「生地、サイズ、色はもちろん、幌シートや絞りシートなど用途に応じたあらゆる形状のシートをオーダーメイドで製作する」という。
オーダーでは、まず、ユーザーから細部のこだわりまでヒアリングして図面化。図面が確定すると生地を1m幅で裁断し、プレス溶着で繋ぎ合わせていく。最も負荷がかかる四隅には三角の当て布で補強する。
プレス溶着で1枚になった端を折り返し、ロープを挟み込みながら縫製。最後のハトメはピッチもユーザーが希望する間隔で打つ。同氏は、「ユーザーの使用状況にぴったり合わせたこだわりのつまったシートは、作業の効率化でも大きな役割を果たす」と説明する。
色は、Mブルー(マルイチブルー)、OR(オレンジ)、OD(オリーブドラブ)、DG(ダークグリーン)、GR(グリーン)の5種類。シート形状は、平シート(三方帯ハトメ)、前後絞り、前幌後絞り、前平後絞り、前絞り後平など。「弊社オリジナルカラーのMブルーのシートは、生地を大量生産し、常に在庫を確保しているため、他色よりも安価かつ短納期で提供可能」だという。
オプションで、シートの側面から固定し、ばたつき(フラッタリング)を抑えるペケット、負荷を分散させる帯ハトメに加え、センターライン印字やネーム印刷にも対応している。
同氏は、「トラックシートの帆布は短繊維(スパン糸)からなるキバタを塩化ビニル樹脂に含有させて製造されるが、キバタを作る原糸の強さはシートの品質を決めるうえで重要で、国産ブランド頒布と海外製帆布は大きく性能に差が出る」と説明。
「特に高速道路の走行時にはためいてしまうフラッタリングへの耐久力が異なる」とし、「数百回以上打ち付けられるシートは、弱い帆布ではすぐに破れや裂けが発生し買い替えが必要となり、結果的にコストが上がる」という。
同氏は、「上質な帆布や軽量帆布はコスト面がネックになるが、シート使用時の作業効率は大幅に良くなる」とし、「国産ブランドの帆布は上質な樹脂を使用しているため、シートのプレス溶着がより強固で耐候性にも優れ、消耗しづらい。中長期的に考えればコスト軽減につながる」と胸を張る。
地域密着型のシート製造販売からスタートした同社。「ユーザーからの要望があれば、すぐに提案し、迅速な対応を心がけている。業務が多角化した現在も、そしてこれからも、シート縫製50年の確かな技術と知識で、ユーザーにシートを提供し続けていく」と語った。
◎関連リンク→ トラックシート
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