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製品・IT
マルイチ 梅雨入り前のトラックシート修理を呼び掛け
2025年5月12日
「物流魂」シリーズを展開するマルイチ(神奈川県厚木市)では、梅雨前のこの時期に、トラックシートの修理や買い替えなどを推奨している。
トラックシートの修理依頼で代表的なものは、破れや穴あきの補修。シートに破れや穴あきがあると、隙間から雨水が浸入し、積荷の水濡れや汚損に繋がってしまう。同社では、破損したトラックシートを顧客から預かり、製造部の第一工場で修理している。
修理手順は、まずトラックシートを広げて破損している箇所を確認。同社担当者は、「第一工場では、約5m×約12mまでのシートを広げられるため、天候や昼夜問わず屋内でシートを広げて作業ができる。明るい照明の元、破損箇所の確認漏れがないように、入念にチェックしていく」と説明する。
次は補修の工程となり、カットした生地を破損箇所に縫い付ける。
同社ではトラックシート帆布の在庫として、様々な種類の国産ブランド帆布を用意しており、預かったシートと同じか、同等の生地を使用して補修する。続いて、縫製部分に目止め液(補修材)を塗り、防水処理を施す。最後に改めて修繕箇所を確認し、穴あき・破れのシート修理が完了となる。
同担当者は、「トラックシートの修理では、ペケットの補修を依頼いただくことも多い」と説明。「シート装着時に力が加わるため破損することがあり、長期使用によりペケットがちぎれてしまうこともしばしば」という。
ペケット破損の修理では、製造部で新しく製作したペケットを、これまでと同じ位置に縫い付けていく。修理の際に要望があれば、ペケットの追加にも対応している。「最後に、縫製部分の強度を確認して、ペケットの補修が完了となる」。
同社は、強度・耐久性に優れた完全防水仕様の純国産トラックシートを販売している。「海外帆布ではできない強度と軽さの両立を実現し、生地、サイズ、色はもちろん、幌シートや絞りシートなど使用用途に応じたあらゆる形状のシートをオーダーメイドで製作する」と胸を張る。
生地は、東レ・トレダック、クラレ・クラフテル、MK帆布の国産ブランド帆布を用意。色はMブルー(マルイチブルー)/OR(オレンジ)/OD(オリーブドラブ)/DG(ダークグリーン)/GR(グリーン)をラインアップしている。
一昨年には、同社で初となるピンクのトラックシートを受注。「珍しいピンクのシートは、トラック装着後もよく目立つ」とし、「トラックの荷台に合わせた特注サイズで、形状もご要望にお応えして凸型で製作した」と振り返る。「周囲のハトメ以外にもオプションで『帯ハトメ』と『ペケット』を追加。ペケットの向きや位置などは顧客と打ち合わせし、ゴム輪を一番かけやすい箇所に取り付けている」。
同シートの生地は、国産ブランド帆布の「ウルトラマックス」を使用。「防汚性・耐久性・耐候性に優れたこの生地は、屋外のテントなどで10年以上使用されることもあり、トラックシートとしても長期間利用可能」だという。
「当社オリジナルカラーであるマルイチブルー(Mブルー)のトラックシートも、シートとしては珍しい色をしているため、よく目立つ。昨今は、定番の生地色からMブルーのシートに切り替えるお客様も増えており、年々人気が上昇中」と語る。「Mブルーのシートは、生地を大量生産しており、常に在庫を持っているため、他色よりも安価かつ短い納期で提供できる」とも。
また、マルイチ製トラックシートの標準仕様として好評を博しているのが「センターマーク」の印字サービスだ。シートの前後2か所に無料で印刷しており、「この目印があるだけで、センターの位置が分かりやすくなり、シート着脱作業の負担が軽減される」という。
このセンターマークが昨年リニューアルし、以前の約2倍の大きいサイズに変更。「これまで以上にマークが目立つため、センターの位置がより確認しやすくなった」とし、「センターマークは、Mブルー(マルイチブルー)だけでなく、DG(ダークグリーン)など他色のシートにも印刷している」とアピール。「トラックシートメーカーとして、60年以上のノウハウを持つマルイチが、専用のミシンを使用して一枚一枚丁寧にシートを縫製している。トラックシートの製作は、マルイチにお任せを」と呼びかけている。
◎関連リンク→ 株式会社マルイチ
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