仮設機材の開発から販売・足場などのレンタルサービスを手掛けるアルインコ（大阪市中央区）は、トラックの荷台へ昇降が安全で楽にできる「楽トラ」を販売している。建設現場や物流センターで荷下ろしや荷締め作業を行う際にドライバーの安全を確保する。
　建材事業部の小間靖也係長は、「荷台から飛び降りた時にケガをするドライバーが多いと、現場の声を聞いて開発した」と説明。素材にアルミ合金を採用して手軽に持ち運びができる軽量設計で、重さ５.４kgでありながら強度も優れる。
　また、ハシゴに付いている荷台のあおりに引っ掛ける「取り付けフック」を採用したことで、ハシゴが固定され安全に昇降ができるほか、各社で異なる車両のあおりに対応が可能な１１段の高さ調節が行える穴も設けている。同事業部の神藤和行支店長は「高さ調節もネジを緩めるだけで簡単にでき、作業性にも優れている」と話す。

　荷台を固定するフック部分にはゴムチューブを取り付けており、トラックのボディーを傷つけないことに加え、安全性を考慮してハシゴの滑り防止にもなる。さらに、折りたたみ式の手すりを取り付けてステップ幅も５２mmと幅広く設計することで安全に昇降が行える。商品の厚みも９０mmとコンパクトで、積み込み作業終了後にはパレットの下に収納できるのも特徴だ。
　また、サビに強い銅メッキ加工も施しており、防水性にも優れているので雨の日などの野外作業や水を使用する現場でも活用できる。両氏は「トラックの出入りの多いターミナルや建築現場などで活用することで災害防止商品になる」とし、「これからも法人向けの利便性の高い商品を開発したい」と話す。

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