ティーネットジャパン（香川県高松市）は、「純国産、高品質、低価格」が売りのＬＥＤ照明「ネオ・ビーナスシリーズ」を倉庫や物流センター向けに展開している。
　エコシステム事業部長の猪熊伸浩氏は、「５、６年前からＥＳＣＯ事業を推進し、エコ照明に関する提案もしていたが、当時は『暗い』『値段が高い』という声が多かった」と振り返る。そんな中、日亜化学工業製のＬＥＤチップと出会ったことを契機に、「導入企業が３年で元が取れる低価格帯の商品を開発しよう」として世に送り出されたのが、「ネオ・ビーナス」だ。「すでに、大型照明だけで１０万台を超える導入実績がある」という。

　企画開発部の松井弘正課長が「経営者の立場で省エネを意識した」と説明する同製品には、様々なこだわりがある。一つは、「日本国内での生産」。「国内工場で徹底した品質管理のもとで生産するとともに、チップは日亜化学工業製の高機能ＬＥＤを採用し、高品質で安定した光源を確保している」という。
　筐体にはマグネシウム合金を使用。「水銀灯の既設器具を再利用できるソケット型は、強度を保ちつつ、超軽量化と優れた放熱性を実現している」。また、照明の設置高や照明ピッチなどに合わせて、レンズの交換が可能。「製品単価だけでなく、導入時やランニングコストも含めたトータルコストの低減にこだわった」という同製品。既存灯具の再利用や、工事費の負担軽減など、「初期費用は極力抑えるよう工夫した」。

　充実したラインアップも強み。２５０〜２０００Wの６機種をそろえ、「工場、倉庫、冷凍庫など、使用用途に合わせて選択いただける」。主要機種の「ＮＶ４００」は、水銀灯４００Wと平均照度は同じでありながら、消費電力は９６Wと４分の１以下。寿命は６万時間を誇り、演色性にも優れている。また、メタルハライドランプからの置き換えを想定した高輝度ＬＥＤの「同Ｍシリーズ」や、全方位タイプの「ビーナストーチ」もシリーズとしてそろえている。
　猪熊部長は「今後は、スケジューリング機能や照度の自動制御などが一括でできる通信制御機能なども検討していく」と語る。
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