ベリーベスト法律事務所（東京都港区）では月額３９８０円という低価格な顧問弁護士サービス「リーガルプロテクト」を展開している。契約企業は、顧問弁護士契約を対外的にアピールできる「リーガルプロテクトマーク」をＨＰや名刺に表示することが可能となる。
　同所の吉川栄輔弁護士は、「従来の顧問契約は月額費用だけで数万円というケースが多かった。無料相談分の費用も含まれているとはいえ、相談案件がそう頻繁にあるわけではないはず」と指摘。その上で、「ビジネス社会では『働いた分だけ報酬をもらう』のが一般的。業界の慣習を変えたかった」とし、「余分な無料相談枠を排除し、月額の固定費を抑える形でリーズナブルに提供できるようにした」という。

　現在、同サービスは中小企業を中心に５００社以上が利用。「顧問契約をホームページに記載できる点の評価が高い」とし、「裾野が広がったことをうれしく思っている」と話す。
　同サービスを導入していれば、電話やメール、直接相談を１０分１６２０円で受けられる。また、ドライバーや取引先との契約書のチェック、内容証明の作成、改正された法律に関する指南など、作業が発生する案件は同３２４０円で依頼できる。すぐに相談したい案件がある場合は、事務所での直接面談を推奨。通常は１時間２万１６００円だが、同サービスの契約を結んでいれば、１万円以下で済む計算だ。

　同所は全国に支店があり、約７０名の弁護士が在籍。横浜、名古屋、大阪、神戸、福岡には複数名の弁護士が所属している。「顧問先の地方の支社で問題があった場合は、情報共有した上で現地スタッフによる対応が可能。出張費や日当もかからない」。
　吉川氏は、「中小企業では、『弁護士はまだ必要ない』と考える傾向が強いが、今は残業代の問題や取引先とのトラブルなど、『弁護士も必需品』の時代。プロの法律家にいつでも相談できるパスポートとして、ぜひ気軽にご利用いただきたい」と語る。
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