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    北陸リパーツ リビルドエンジンで「日本一」へ

    2015年3月6日

     
     
     

     リビルドエンジンの生産・販売を手がける北陸リパーツ(河村裕社長=写真左、石川県白山市)は、12年に自動車中古部品大手の津田鋼業(福井県越前市)と業務提携。昨年8月には、リトラスグループの一員となった。
     創業から55年。「当初は小さなパーツ屋だった」と語る河村社長は4代目。同社は同社長の親戚が作った会社で、「自分が入った頃は従業員が10人ほど。奥さんがお昼ごはんを作ってくれるような家族的な組織で、横のつながりが強かった」と振り返る。
     いまでも「大切にしたいのは従業員」という思いを強く持ち続けている同社長。「縁あって入社してくれた従業員には、ずっと働いて欲しい」とし、そんな従業員が長く働けるよう、「永遠とまでは言わないものの、会社がずっと存続することができたら」と展望する。


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     津田鋼業と提携してからは従業員、売り上げともに拡大し、昨年4月には新工場も稼働。「それまで作業をしていたのは、いわゆる町工場のような場所。そこが手狭になったのと、仕事も増やしていこうということになり、新工場への移設が決まった」という。
     状態や使われ方が一つずつ異なるエンジンを分解し、瞬時に見分け、最小限のコストで新品に近い状態に作り上げていく「リビルド」。一つひとつが手作業で、一つとして同じ作業はない。「コストを抑えながら、新品に近い品質が出せるように」との思いも込める。
     同社では現在、リビルドエンジンを月間で10台程度生産。取引先は津田鋼業が6割、残りの4割は「北陸3県の昔からの地元の顧客」だ。
     工場長を務める三富次雄専務(同右)は、「品質には特にこだわっている」と強調する。「この仕事は古い設備を使うことも多く、いわば職人芸。例えて言うなら、宮大工のような世界」とし、「職人が身に付けた感覚で削っており、その技術を若い人たちに継承しつつ、古いままではダメなものについては、新しい設備を入れていきたい」と今後を展望する。ディーゼルエンジンのテストで用いる「シグマイースター」も導入している。
     同社では現在、グループの方針を受け、「町工場からメーカーを目指す」という目標を掲げる。河村社長は、「これまでは北陸で顧客のもとに足繁く通ってやっていたが、これからはこの技術力を全国に向けて発信していきたい」と語る。「提携のおかげで、津田鋼業からコアの安定供給があるため、価格競争力を保ちながらリビルドを行うことができる」という。
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     目指すはリビルドエンジン製作販売の「日本一」だ。リトラスグループというバックボーンもあり、「条件はそろっている」。同社長は、「扱う台数も着実に増えてきている。今後は、グループとの結びつきをさらに強くして、全国に販売網を広げていきたい」とし、そのために「技術力も上げていく」と意気込む。
    ◎関連リンク→ 株式会社北陸リパーツ
    ◎関連リンク→ リトラスグループ

     
     
     
     
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