Ｗｅｂシステムの開発を手がけるライズウィル（東京都台東区）は、海コン事業者に特化した輸送管理システム「海コン魂！」を提供している。自ら開発に携わった高橋史明社長は、「直感的なインターフェースで使い勝手が良く、中小企業でも導入しやすいようにイニシャルコストを抑えた」と自信を見せる。
　もともとフリーのシステムエンジニアをしていたという同社長。「海コン業界にいた知人が、管理や経理などもすべて自分で行っていたので、それをシステム化した」と開発の経緯を説明する。「製品化から５年が経つが、ユーザーの声をもとに新機能を随時追加している」という。
　同システムの主な機能は、「配車」「集計」「車両管理」の三つ。「配車機能」は、新規の依頼を受ける際に、見込みの段階からデータを登録できる。正式な受注があれば、そのまま配車表へ移すことができ、配車後は進捗状況を入力することで社員間の情報共有が可能。また、着時間も一覧で表示され、優先順にも色分けできる。同社長は「情報修正も簡単で、未入力分が上部に表示されるため、配車漏れを防ぐ効果が期待できる」と語る。

　「集計機能」は、請求や支払いを管理するだけでなく、得意先別や傭車別、社員別に売り上げを分析できる。「収支や粗利も簡単に把握でき、経営戦略にも役立てられる」と胸を張る。
　「車両管理機能」は、ヘッドとシャシーごとにメンテナンス履歴などを入力し、点検やオイル交換などのスケジュール管理をアシスト。次回の車検や部品交換時期も一目でわかり、直前になるとアラートで知らせてくれる。
　「作業を標準化し、業務効率を上げることで、人件費などのコスト削減につながる」と同社長。ネット環境とパソコンがあれば、いつでも、どこでもアクセスできるのも特徴。利用料金は月額９８００円（ライトプラン）から。

　高橋社長は、「導入したその日から利用いただけるので喜ばれている」とし、「独自の業務フローを構築されているのであれば、それに合った機能をカスタマイズしていくことも可能。気軽に相談してほしい」と語る。
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