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製品・IT
ワイドループ 丹羽彦仁社長 「マテハンの中古市場形成」
2019年3月26日
マテハンの中古買取・販売ネットワーク「中古でマテハン」を手がけているワイドループ(さいたま市浦和区)。折コン、カゴ台車、パレットラック、ローラーコンベヤなど、多種多様な物流機器を中古ならではの手頃な価格で販売している。
社名の由来にもなっている「循環型社会」の実現を目指しているという丹羽彦仁社長は、「物流機器に命を吹き込む仕事」と同社の経営理念を語る。
同社長はもともと、マテハン販社に勤めていたが、16年前に独立。「マテハンを販売した顧客から倉庫閉鎖のため、『設備をどうにかしてほしい』と言われ、廃棄することになった」という。その様子を見た同社長は、「まだまだ使える製品が捨てられていく光景が耐えられなかった」と、当時の心境も交え、設立のきっかけを振り返る。
「そもそも、マテハンの中古市場がなかった設立当時は、中古が存在することすら知られていなかった」と話す。「ノウハウを競合である他社に伝え、徐々に中古市場が形成されていった」という。このことを「森を作った」と表現する同社長。「森を作れば、多くの森の仲間たちが現れ、市場全体が活気づいていった」
今では、「サイトへの登録社数は年間1000社、14年間では1万社を数える」規模に成長した同社。「中古のマテハンをさらに広めて市場を成熟させたい」と青写真を描く。
「近年の倉庫業は代謝が激しく、移転や開業、閉鎖も多い。以前のようにずっと使い続けることよりも、不要になることも多くなっている」と話す丹羽社長。「必要になった時、不要になった時に買い取りや中古があること、マテハンを身近に感じていただけたら」と語った。
◎関連リンク→ 株式会社ワイドループ
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