ニチボウ（東京都品川区）は、ウォーターミスト消火システム「フォグメーカー」を展示。同製品は電源不要の自動消火システムで、エンジンルームの火災や燃料火災などを「検知チューブ」が検知し、消火剤を自動的に放出するというもの。

　同製品の特徴について、同社特殊装置課の新津佳幸氏は「優れた冷却性」を挙げる。「５０ミクロンのウォーターミストが火災の熱に接して蒸発することで、１Ｌの水から１７００Ｌもの水蒸気が発生する。急速冷却と酸素遮断で火災の連鎖を食い止め、瞬時に消火できる」と話す。

　特許構造の「ピストンアキュムレーター式消火剤シリンダー」を搭載し、「振動に強く、狭い空間も対応する」と説明。

　また、火災を検知する特殊樹脂製の「検知チューブ」は、簡単に曲げられ、設置場所の形状は問わない。「筐体内やアクセスしにくい場所にも設置できる」。チューブは８年、本体は１２年が交換の目安。「設置の工事もお任せを」と呼びかけた。

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