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    越井木材工業 環境に優しいトラック床板販売

    2006年4月5日

     
     
     

     トラックの床板にはアピトンと呼ばれる材質が主に使われているが、越井木材工業(越井潤社長、大阪府大阪市)では環境に配慮したアカシア材を100%利用したトラック用床板を自社開発して製造販売しており、注目されている。
     アピトンを含む天然木は植林から伐採可能になるまで100年以上かかるとされ、現在、伐採される一方で大幅に減少傾向にあり、地球温暖化にも影響しているとされる。それに対し、アカシア材は植林から15年程度で発育するため、資源の循環が可能な木材として関心を集めている。
     アカシアの強度はアピトンと同等で、軽量なのが大きな特徴。4トン車の床板重量ではアピトン材で約220キログラムであるのに対し、アカシアでは約168キログラムと約50キログラム軽量化できる。また、ヤニ、割れ・ささくれが少なく、有害物質であるホルムアルデヒドの放散量もJIS規格の最小値に抑えられている。吸水による膨張試験、反り比較試験でもアピトン材の2分の1に抑えられており、強度、磨耗性に加え、耐久性においても優れていることが確認されている。
     同社では6年前からマレーシア政府の支援を受け、ボルネオ島でアカシア・ハイブリッドの植林事業を開始した。これまで約40万本のアカシア・ハイブリッドを植林しており、10年で3000ヘクタールの植林を目標としており、森林資源の有効活用による循環型経営を目指している。
     同社プライメタル事業部河合文男部長は「アカシア材が世に出て4年経つが、これまで約3万台の納入実績が示すようにまったく品質に自信のある床板を作っている。これからも環境にやさしい循環型のものづくりに取り組んでいきたい」と抱負を語っている。

     
     
     
     
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