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製品・IT
ニチユ 「オンサイト研修センター」物流機器を総合展示
2007年6月28日
日本輸送機(ニチユ)は5月、埼玉県北葛飾郡杉戸町に「オンサイト研修センター」をオープンした。古くから配送センターとして利用していた約2500坪の土地を、「物流機器の総合展示」と「フォークリフトの技能講習」ができる施設へとリニューアル。
津熊和義センター長(写真左)は同センター設立の目的を、「ニチユのさらなる知名度向上」と説明し、「特に、東日本地域のみなさまに馴染みを持っていただきたい」と期待を込める。
津熊センター長と森主任
物流機器を展示する「オンサイトホール」には、フォークリフトや自動倉庫、電動式移動棚など、同社の主力製品が並ぶ。入口では、昭和40年代にリリースされたバッテリーフォークリフト初代機が出迎えてくれる。
その隣に並ぶのは、「トランサー」「プラッター」などの最新モデル。なかでも、デジタル荷重計を標準装備した「トリンカ」は、「過積載を防止し、転倒事故の低減につながるため、非常にご好評をいただいている」(森隆夫同センター主任、写真右)という。
また、「エンジン式フォークリフトにそん色のないパワー」を意識して作られたという「トランサーフォルセア」も、実際に動かすことでその実力を確かめることができる。安全に留意した上で、来場者が試乗することも可能。
ホール奥で目を引くのが、自動倉庫「キャスパック」と電動式移動棚「ニチユパック」、そして無人フォークリフト「プラッターオート」が連動した、約7分半にわたる自動化システムのデモンストレーション。同システムについて、森主任は「誤作動はほとんどない」とし、「業種を問わず導入されているが、24時間稼働の工場や倉庫で夜間にお使いいただくケースが多い」と説明する。デジタルピッキングを体感できるラックコーナーも用意するほか、さまざまな周辺機器が並ぶスペースもある。
自動化システムのデモを体感
なお、接客スペース「オンサイトロビー」の屋上にソーラーシステムを設置するなど、環境への配慮も。花壇の整備も「オープン前にスタッフ自ら行った。今後も、さらに緑を増やしていく」(津熊センター長)とし、自然との調和を大事にしたセンター運営を心がける。
「緑に囲まれた場所で、心を込めて案内する。見学や講習でぜひ足をお運びいただきたい」と同センター長。森主任も「最新機種を多数取りそろえており、機器を実際に『見て、触って』検討できる」と強調する。
見学は予約制。問い合わせは、電話0480(37)2108番。同センターHPは、http://www.nichiyu-onsite.jp/
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フォークリフト運転技能講習開催も盛況
「ニチユオンサイト研修センター」では、埼玉労働局の登録講習機関の認定を受け、「フォークリフト運転技能講習」を実施している。コースは全4日間の「31時間コース」と、全2日間の「11時間コース」の二つ。
5月に同センターがオープンして以来、受講者が殺到し、現在のところ11月以降まで空きがない状況だという。基本的には月に1回の開催だが、盛況を受けて10月には追加講習も決定した(すでに満員)。
1日間の学科講習は平日に開催し、実技は土日に行う。津熊センター長は、「仕事を休まずに資格取得を目指せるのが、好評をいただいている理由」と分析する。
また、「31時間コース」が受講料2万7000円、テキスト代1470円、「11時間コース」が受講料1万円、テキスト代1470円と、価格設定が比較的安いのも特徴のひとつ。「交通の便があまり良くないので、少しでも多くの方に来ていただけるようにと配慮した」(同)。これが功を奏してか、県内のみならず、関東一円から受講者が訪れている。
実技コースは屋外と「オンサイトホール」内に四つ。「屋内にもあるので、天候に左右されない」という。
問い合わせは同センターまで。なお、HP上で講習スケジュールの確認や受講の申し込みなどができる。http://www.nichiyu-onsite.jp/course/
◎関連リンク→日本輸送機(ニチユ) -
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