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    アイテック「I’m here搬出入支援パック」RFIDで効率化

    2008年2月14日

     
     
     

     行方が分からなくなった荷物の中に、重要な機密情報が一つでも入っていたとしたら―。個人情報の重要性が叫ばれる昨今、オフィス移転は細心の注意を払って行う必要がある。目視はもちろん、バーコードを使ってチェックを行う事業者も多いだろう。
     この「いくら注意してもし足りない」作業をRFID技術で支援し、オフィス移転の信頼性向上と業務効率化を促すのが「I’m here搬出入支援パック」だ。同製品を開発したアイテック(東京都港区)のRFID事業部事業開発部統括マネジャー・永沢浩氏(写真左)と、アシスタント・松田千絵氏(同右)に話を聞いた。


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    I’m here搬出入支援パック
     同製品は、RFIDタグとリーダ、そしてタグ情報をPC上で確認するためのソフトウェアで構成される。まず、タグを引っ越し時の荷物に同梱。リーダは搬出入時の出入り口に設置し、荷物が通過すると、PC上で検知した荷物を確認できる仕組みだ。
     大企業のオフィス移転ともなると、全社員分の荷物数は数千個にも上る。永沢氏は、「従来のように、チェック表と照らし合わせて確認していたのでは、時間もかかるし確実性にも欠ける。バーコードを用いてもスキャンする手間がある」とした上で、「(『I’m here』であれば)荷物の有無を一瞬で確認することができる」と同製品の優位性をアピールする。
     同製品のポイントは、タグ自身が電波を発信する「アクティブタグ」を用いていること。同タイプのタグは、リーダから半径十数m四方の範囲を読み取らせることができるため、「ダンボールが重なり合っているような部分でも、読み落としはない」(永沢氏)という。
     また、「(読み取り率が)100%と言い切ることはできない」としながらも、「すでにお使いいただいている事業者からは、『問題なく実務で活用できている』と聞いている」と話す。
     積み重ねられたダンボール群にリーダを近づければ、その一帯にあるタグが反応。移転先で荷物が見当たらない際もすぐに見つけることができ、「これまでのように、社員総動員で探しまわる必要もない」(松田氏)。
     リーダが小型で持ち運び可能なのもアクティブタグの強みの一つ。なお、タグ一つひとつと「誰のものか」などの荷物情報をひも付けすることも可能という。
     同社は、無線EMS(製造受託)の事業を長年にわたって展開し、技術を蓄積してきた。RFID事業にも06年に着手し、同製品のアクティブタグにも、その技術力が十分に生かされている。パッシブタグに比べ、本格普及はこれからとされるアクティブタグだが、「まずは、オフィス搬出入業務に役立つ有効なツールとして、多くの引越事業者にお使いいただきたい」と永沢氏。「『作業時間短縮』という実務上のメリットに加え、情報漏洩のリスクを回避し、顧客に対して信頼性をアピールする手段の一つにもなるはず」。
     松田氏も、「付加価値の高い荷物にだけタグを入れるなど、使い方はさまざま」とし、「まずはデモを見て、良さを理解してほしい」と話す。
     「I’m here搬出入支援パック」の最小構成単位は「リーダ1台、タグ100個、ソフトウェア」で約100万円。タグの個数などにより応相談。
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     詳細は同社HP、 http://www.im-here.jp/

     
     
     
     
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