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    三井金属 ディーゼル車向け排ガス浄化触媒を開発

    2008年6月11日

     
     
     

     従来のコストの100分の1──。
     三井金属は、新たなディーゼル車向け排ガス浄化触媒を開発した。車両に搭載されているDPFに同触媒が活用されれば、車両価格の低減にもつながる可能性もある。同社触媒事業部・営業部の加藤健太郎主任に話を聞いた。


     ディーゼル車に対するPM(スス)の規制が強まる中、酸化触媒やDPFの搭載が進んでいるが、現在市場に出回っている浄化装置は、その多くが触媒にプラチナ(白金)を使用している。
     今回、同社が新たに開発した触媒では、プラチナの代わりに銀を使用。プラチナが1gあたり7000円程度であるのに対して、銀は同60─70円程度。加藤主任は、「プラチナに比べると、銀の価格は100分の1。大幅なコスト削減に寄与できるのが最大のメリット」と説明する。
     しかも、新興国や二輪車市場での触媒需要拡大、投機マネーの流入などの要因から、プラチナの価格は2年前の05年4月時点に比べて、現在は2倍以上の水準にまで高騰。銀の価格も同様に上昇傾向にはあるというが、「絶対額の違いから影響は小さい」と、同主任は銀を使うことのメリットを改めて話す。
     これまでも、銀に触媒作用があることも広く知られていたという。しかし、「銀は耐熱性の面で問題があるとされてきた」。同社は、触媒を固定するための接着材の役割をする「担体」と呼ばれる材質を改良することでこの課題を解決。同主任は新触媒の性能について、「プラチナ触媒とほぼ同等」と説明する。
     また、プラチナ触媒の場合は、PMの燃焼に窒素化合物(NOx)が必要となるが、今回開発された銀系触媒は、「酸素との相性が良い」という銀の特性により、酸素だけでPMの燃焼が可能に。そのため、「400度程度の低温でも燃焼させることができる」という。
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     今後、エンジンメーカーに対してアプローチしていく。ディーゼル車環境規制はトラック・バスや乗用車が先行しているが、同社は「まず、規制の遅れているオフロード系の建設機械・産業機械に対して展開を図る」。2012年の本格規制に向けて、量産体制の構築を目指すという。さらに、「その実績を踏まえた上で、トラックや乗用車市場へ参入していければ」と展望する。
    mitsuikinzoku2.jpg
    加藤主任
     同社HPは、http://www.mitsui-kinzoku.co.jp/

     
     
     
     
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