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    拡張性に強みを持つ位置情報サービス「SAVE PLATFORM」

    2008年7月16日

     
     
     

     京セラコミュニケーションシステム(KCCS、東京都港区)は、位置情報サービス「SAVE PLATFORM」を昨年4月から提供している。運行管理など位置情報を必要とするシステムに組み込んで使うもので、「組み込みやすさ」と「ランニングコストの安さ」を特徴とする同サービスについて話を聞いた。


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    GPS端末「イチしるべ」
     同サービスは、KCCSのデータセンター運営に関するノウハウと、MVNO(仮想移動体通信)事業者として抱えている通信網を生かす形で誕生した。車両にGPS端末「イチしるべ」を搭載し、そこから得られる位置情報を同社の持つデータセンター(サーバ)に集約。管理PCからは、インターネットを通じて情報を取得できるというASPサービスを活用したプラットフォームだ。
     「イチしるべ」からは「位置(緯度・経度)」「速度」「時刻」、端末に付いているボタンの操作により「ステータス」の情報を送信できる。GPIS事業部長兼ソリューション課長の原良行氏は、特徴として「GPS情報の精度の高さ」を挙げる。GPSモジュールなどの構成品を綿密に吟味した上で採用することで、「プラスマイナス2.5mという高精度を実現した」(同)。なお、GPS情報の取得および送信間隔は自由に設定できる。
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    GPIS事業部長兼ソリューション課長の原良行氏(写真左)
     同サービスをプラットフォームとして使うことで、位置情報を活用するような運行管理や配車計画などのシステムを、一から構築するよりも簡便に作ることが可能となる。「既存システムとの連携が可能で、最短で1か月程度で導入できる」(東日本GPIS営業課長の林利男氏)。SIerに依頼して新たにシステムを作る場合でも、納期を大幅に短縮できるという。
     また、「イチしるべ」は外部機器との連携も可能で、たとえばセンサーと連動させれば温度管理もできる。カーナビと接続することで、モニターに配車指示やその道筋を表示することも可能だ。
     東日本プロダクト営業1部長の兼光浩也氏は、「運送事業者の経営環境は非常に厳しい。だからこそ、このようなシステムの採用を前向きに考えていただきたい」と話す。「最適な配送指示が実現すれば燃料費も削減できる。トラックの運行状況をリアルタイムで荷主に報告できれば、荷主からの信頼も高まるだろう」。
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    林利男氏(写真左)と兼光浩也氏(同右)
     初期導入費用は1台あたり9000円程度。「イチしるべ」端末は買い取りで1台7万9800円。レンタルの場合、1台あたり月額6000円程度から利用できる。
     なお、ランニングコストとして発生する通信費には定額制を導入しており、林氏は、「利用頻度などに応じてお選びいただけるよう、複数のプランを用意している」と話す。
     同社のHPは、http://www.kccs.co.jp/

     
     
     
     
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