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物流ニュース
國際輸送 新たな体制で成長めざす
2020年4月20日
國際輸送(沼田力哉社長、東京都足立区)が創業したのは1964年。横浜市鶴見区にあった物流企業が國際油化に吸収され、同社の輸送子会社として誕生した。当時から現在も取り扱いを続けている燃料輸送を請け負っており、ローリー輸送をメインとしてきたという。
設立後まもなく、事業拡大に伴い千葉県市原市に、寮を構えて新営業所も設立。敷地面積は800坪、車両台数は全社で43台だった。その後も一時、本社営業所となる川崎車庫、現在の本社営業所の前身となっている足立営業所など、新たな事業拠点が設立されている。経営も順調で車両台数も足立営業所が設立された1971年には61台を超えている。しかし、バブル崩壊などで景気悪化に伴い、同社の事業規模も縮小を迫られる。車両台数増加も景気悪化のあおりを受けてストップしてしまった。
なお、2008年には國際油化の株主が三愛石油へ変更され、同社も三愛石油グループへと移行することになる。
それ以降も、物流業界は競争を激化させていく中で、國際輸送にはM&Aの話が持ち上がった。移行先として提案されたのは、現在も所属する中央運輸グループ。「物流面の競争激化に対応するのであれば、物流のプロに任せるべきでは」という話がきっかけとなっているという。國際輸送は2017年に中央運輸グループへ移行している。
沼田社長は、当時の様子を「輸送は消化業務と見られていた部分もあり、利益も今程強く意識されていなかった。しかし、移行してからは利益獲得・営業を強く意識するようになり、事故対策など社員の責任感も強くなった」としている。また、こうした変化が起きた点について同社長は「赤の部分もあり、厳しいところもあった」と2017年の就任当時の様子を振り返りつつ、併せて「当時から國際輸送をまとめていた面々が非常に前向きかつ、協力的で会社の成長を後押ししてくれた。今、会社が黒字を記録できるのも彼らの協力が大きい」とし、「親会社が変わったばかりで不安な気持ちもあったと思う。それでもドライバーらをまとめ、率先して動いてくれた。改めて感謝したい」と話した。
同社は4月1日から東京中央運輸へと社名を変更するが、同社長は「中央運輸グループの中にある会社として、このたび社名も変更することになった。中央運輸の体制の下で改めてスタートを切り、新たな体制の中で成長してきたい」としている。
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