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物流ニュース
採用担当者の苦労 経営者は心のケアを
2019年12月30日
運送業にかかわらず採用難を迎えている現代で、企業にとっては危機的な「売り手市場」になっている。採用難が続いた結果、会社にとってももちろんマイナス影響だが、採用担当者の負担が増え、精神的にもダメージが大きいことは、あまり注目されないのではないだろうか。
今の採用の現場では、求職者が面接当日にドタキャンしたり、突然音信不通になったりなど、厳しい局面も多い。採用担当者は、辞退やキャンセルなどを自分の責任と捉えてしまい、知らぬ間に自分を追い詰めてしまっている。採用で失敗した実績が増えていくほど、採用担当者は「色々対策を講じたのに全然成果が出ない。説明会にも人が来ない。予約もすぐキャンセルされる。内定を出しても辞退。もうどうすれいいのか分からない」といったネガティブな発言が増えていく。採用担当者がこのような状態になれば、良い採用活動などできるわけがない。
また、社員の採用ができた時に感謝はされるものの、結果に対しての評価がされているかどうかは企業によってまちまちだ。採用した人材が成果を出したとしても、それは本人の評価であって、採用した人間が評価されるということはなかなか難しい。
多くの採用担当者が、想像以上のストレスにさらされているが、この状況を理解していない経営者もいる。採用の成果が出ないことに焦り、採用担当者を叱責しても解決策にはならない。
人材が採用できないのは、採用担当者自身の能力や対策の準備不足などもある。しかし、免許問題や少子化などの不可抗力の要素も大きい。また昨今の働き方改革の影響で、今まで以上に限られた時間で成果を挙げなければいけなくなっているのは相当なプレッシャーだ。
経営者は採用担当者の心のケアを欠かさず行い、この採用難時代を乗り切るべきだろう。
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給料がわりに合わないから辞退すんだよ。
ど正論で草
賃上げできる業界にならなければ
先は無い!