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物流ニュース
アイ・リンク あいりんく保育園開設、安心して働ける環境を
2020年4月22日
アイ・リンク(本間勝行社長、北海道札幌市白石区)は昨年11月1日、企業主導型保育園として「あいりんく保育園」を開園した。
定員は12人、半数は同社従業員と保育スタッフなどの子どもで、一般の子どもも受け入れている。従業員の子どもを預かることで「安心して働ける環境」を整えるとともに、地域の待機児童の解消にも寄与したい考え。福利厚生の充実と地域貢献を両立させる事業としてスタートし、「空き待ちのお子さまも多数いる状況」(本間社長)と盛況だ。
JR平和駅至近に3階建ての広々とした施設を新築した。運営は保育園や託児所事業に豊富な実績を持つオフィスティーアールワン(同中央区)に委託。一般保育・一時保育のほか、病児保育・病後児保育が行える専用の施設を備え、他の保育施設に登園出来ない子どもの預かりも行っている。のびのび遊べる野外屋上も設置した。
本間社長は「元々子どもに携わる仕事に興味を持っていたが、保育や教育などの分野は、限られた人しか出来ないのではないかという意識が強く、現実的に考えていなかった」ものの、一昨年の春頃に企業主導型保育園に関する情報を得て、「補助金を受けることができれば、保育園の設立と運営が可能だと知った」と振り返る。
「ちょうど社内の複数のスタッフに子どもができるというタイミングでもあった」ことから、「従業員に子どもができても、会社としてケアでき、より良い就業環境の整備につながる」と考え、保育園設立に向けて意思決定をした。
当時、申請の締め切りまで1か月程度というタイミング。申請をしても、企業主導型保育事業費補助金の交付を受けられるかわからないという状況の中、膨大な量の申請書類を整備するとともに、急いで土地を探し、金融機関に説明して多額の借り入れを起こし、資金を調達した。
「あとで知ったことだが、当社が申請した時は倍率が非常に高く、補助を受けられないケースが圧倒的に多かった」という。「ダメだったら、買った土地に自宅でも建てようかと思っていた」と笑う。
施設を新設し、本格的な保育事業を行うのは、道内の中小規模の物流事業者としては極めて珍しい。開園から4か月が経過し、クリスマス会やお誕生会、節分の豆まき、屋上での雪遊びなど様々なイベントを実施しているほか、専門スタッフを招いて、定期的に英語遊びや音楽リトミックも行っている。
同園を訪問した本間社長は、柔らかい表情で園児たちが遊んだり、食事をする様子を眺めている。「子どもらの純粋な世界を見ると、厳しいビジネスの世界から離れられ、心が洗われる気がする」と話している。
◎関連リンク→ 株式会社アイ・リンク
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