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物流ニュース
ゼンリンデータコム 専用機器なくても運用可能な動態管理
2020年5月22日
ゼンリンデータコムは、「GPSトラッカー」やスマートフォンを活用したシンプルな動態管理「テレマティクスサービス」を提供している。テレマティクス事業部長の立原克哉氏は、「ドライバーに電話をかけることなく、車両の位置情報を把握でき、効率化を図るだけでなく、急な運送依頼にも対応できて機会損失も減らせるのでは」と胸を張る。
「使いやすく見やすく」を目指して開発された同サービス。「10台前後から1000台規模でも運用しやすい」と同氏は説明する。
シガーに刺して簡単に使える専用機器「GPSトラッカー」で位置情報を送信。「専用機器がなくてもスマートフォンでも運用可能で、その場合は『荷積み』や『休憩』などをボタンで記録できる」と話す。
管理者が見る画面では、地図上にアイコンで表示。「数字のアイコンが出る場合は、その付近にその数の車両がいることを示している。地図を拡大すると、1車両ずつ確認できる」という。
走行履歴は、車両の向かった方向に点が動いていくデザインを採用。「あえて矢印などを用いず、パッと見ただけでわかりやすいものを目指した」。速度はグラフで表示され、「休憩をとったかどうか、その時間帯なども一目でわかる」。
車載専用のタブレットなども用意。「通常のタブレットでは、トラックの振動で2年ほどで故障することも多いと聞くが、車載専用のものは堅牢性が特徴」と語る。
「自社はもちろん『傭車を管理したい』というニーズにも応えられる」と指摘する。「簡易的であるからこそ、スマートフォンやデジタル機器に慣れていない世代のドライバーでも、シガーソケットに挿すだけであれば抵抗が減らせる」。
「デジタコを導入している事業者でも、SDカード型が多く、リアルタイムに位置を把握したいニーズは根強かった」と同氏。「正確な位置がわかれば、荷主からの問い合わせがあった場合にドライバーに連絡することなく答えられたり、ドライバーの不正防止にも役立つ」。
一方で、「事故がきっかけで導入を決める事業者も多い」と明かす。「当システムは、スマホに触る時間を減らせるため、事故防止にも少なからず寄与できるのでは」と分析。「昨年から『ながら運転』が厳罰化されたこともあり、ユーザーからの問い合わせも多くいただいている」。
同社はリコージャパンと提携しており、「日報などの機能を連携することでますます便利に利用いただける」と話す立原部長。「ユーザーの課題を解決し、生産性向上などのお手伝いができれば」と熱く語った。
◎関連リンク→ 株式会社ゼンリンデータコム
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