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物流ニュース
アイテムワン DPF専門店に、洗浄からリビルドも
2020年5月25日
「ホームページで『DPF専門店』とうたっている」と話すのはアイテムワン(黒川聖馬社長、倉敷市)の土屋大樹常務。同社では「装着されだして10~20年で、まだ理解されていない部分もある。そこがビジネス的に魅力」として洗浄からリビルト、社外新品マフラーの販売までDPFに特化した事業を手掛ける。
「ユーザーはHPからの流入が百パーセント」という同社が運営するのは「DPFドットコム」。月間に3万人が訪ねる同サイトは「内容をアクティブに入れ替え、業界でタブーかもしれない価格の全公開も行っている」という。
切断してアッシュを徹底的に除去した後に溶接、塗装する「洗浄サービス」と洗浄後のDPマフラーをリサイクルする「リビルトマフラー」、純正品の半額以下で提供する「社外新品マフラー」が3本柱。「洗浄は配送も含めて4~5日が必要になるため、トラックを止めるわけにいかない運送会社からはリビルトの需要が多い」と説明する。
一方、「驚愕の価格」というDPF(DPR、DPD)の買い取りも実績を積み上げており、「現在は月間に150~200個ほどを扱い、そのなかで使えるものをリビルトに回し、あとは有価物として処理する」という。今後は「すべてのトラック部品(リビルト)を扱う、サードパーティーのようなディーラーをめざしたい」と目標を掲げる。
1年ほどの個人事業の期間を経て平成30年7月2日に法人化した同社は4日後、拠点を置く同市真備町を襲った西日本豪雨で社屋の2階まで水が上がる甚大な被害を受けた。「リセットの思いで再チャレンジ」。設立から1年の昨年7月時点に比べ、現在のスタッフは社員14人、アルバイト2人の計16人へと3倍に増えているという。
50歳以上がおらず、平均で30代前半という若さも特徴的。社長と常務を除く14人のうち現場作業は4人で、あとの10人はパソコンの画面に向かう。充実したサイト運営には欠かせないスタッフだが、その中には大型トラックの元ドライバー(20代)もおり、「少しでも運送会社のコスト軽減の力になれたら」と話している。
◎関連リンク→ 株式会社アイテムワン
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