日本貨物航空（石田忠正社長、成田市）は19日、3月末から始まる09年夏スケジュールから、中部─アムステルダム間に週3便の貨物専用便を就航させると発表した。
　同社は中部発着の貨物便を昨年3月末に全面運休しており、1年ぶりの就航再開。今回の中部─アムステルダム便は、週8便ある成田発のうちの3便を中部経由に変更するもので現在、成田発の貨物便を利用しているトヨタグループなどの企業から、強い要請を受けたことが中部線運航を再開する主な理由だとしている。

　日本貨物航空の担当者によると、「中部地方は、トヨタなどの輸出拠点で国際貨物の潜在的需要は、もともと大きい。現在は市場が縮小している状態だが、中長期的な視点で需要拡大に取り組んでいきたい」と話している。
　需要低迷で国際線撤退が相次ぐ中部国際空港会社には、待望の貨物便就航となる。