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    広がる「偽の倒産情報」…ネットに根拠なき書き込み

    2009年3月24日

     
     
     

     大阪府内では倒産の情報が飛び交い、「○×運送が不渡りを出した」「□△運輸の車庫にはトラックが全部止まっている。倒産したようだ」など根拠がないにもかかわらず、倒産の噂話が絶えない。仕事待ちでトラックを、うっかり車庫に待機させることもできない状況にある。


     大阪府東部の運送会社は仕事量の減少でトラックが車庫に止まっていたことが原因で、倒産の噂が流されたという。「すでに倒産して、会社は事業停止している」とまで言われた。荷主との信頼問題にまで発展し、同社は噂の対応を行政に相談している。
     大阪・南港地域でも同様の事態が発生。海コン輸送を行う運送会社は、「2月初めに1回目の不渡りを出して、2月末には倒産するのでは」と噂された。「不渡りなど出しておらず、健全な事業を展開している。なぜ、噂が流れたのか理解できない。こういった噂が流れれば、荷主との信頼関係に問題が発生する可能性がある」と語る。
     また同地域の別の運送会社は、「『ドライバーの給与を遅配し、多くのトラックが止まっている』と、倒産の噂が流された。確かにトラックは、以前より待機させていることが多くなったが、給与の遅配は一切ない。遅配の噂の原因を調べてみると、インターネットの掲示板などにあり得ない書き込みがあり、(この事態を)深刻にとらえている」と説明する。
     「トラックを車庫に止めたままにすると『倒産するぞ』と噂されるため、空のトラックでも街中を運行させろ」と言う事業者もいるほど、事態は深刻な状況にある。
     倒産の噂話に注意すると同時に、インターネットなどのチェックも必要だ。(佐藤弘行記者)

     
     
     
     

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