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物流ニュース
京ト協 キャブステーションの「グッドラーニング!」を会員事業者に無料提供
2020年8月11日
オンライン型学習システムを提供するキャブステーション(楠木崇延社長、東京都品川区)の「グッドラーニング!」を京都府トラック協会(荒木律也会長)が全国のトラック協会で初めて導入し、会員事業者に無料で使用できるように提供している。
同システムは、インターネットを活用した教育教材で、国交省の「一般的な指導および監督の指針」に対応したドライバーへの指導教育を行うことができる。パソコンやタブレット端末、スマートフォンを使うため、ドライバーの業務の都合に合わせて教育できるのが特徴だ。
出社時間など配達先での時間帯がまばらな影響もあり、全ドライバーを集めて教育することが難しい運送業界で、ドライバーがそれぞれ時間のある時に受講できるだけでなく、講座も動画でわかりやすく解説されているほか、理解度チェックテストで講座内容の理解度を確認することもできる。
また、管理者側はドライバーが講座を受講したかどうかを確認することができるほか、受講時間や理解度チェックテストの点数なども確認することができるので、一人ひとりに対する指導の仕方や会社での指導方法を模索していく場合にも活用することができる。
同社のICTソリューション事業部の鈴木洋平氏(写真右)は「同じ教育をドライバーの方へ行うことができるというだけでなく、法令にも対応させていただいている。毎月1講座ずつ配信をしており、30分弱の動画と10問の理解度チェックテストをしてもらいたい」とし、「テストで間違えた部分も解説してくれるのでより理解ができるようになっている」と話す。
実際に同教育教材を受講した京ト協交通対策委員の鍋師重則委員長(同中央)は「長年運転していると、思い込み運転をしてしまっているケースもある。管理職も含めドライバーの方にはもう一度色々なことを再認してもらうきっかけになれば」と話す。
また、導入経緯を同協会の井尻憲司専務理事(同左)は「トラックバージョンの教育教材ができたと聞いて、委員会などで話を煮詰めたうえで令和2年度の新規事業として賛同をしてもらっている」とし、5月からサービスを提供。現在11社282人(6月末現在)が登録し、活用しているという。
今後は、同協会のトラック広報を活用して会員事業者への周知徹底を図り、多くのドライバー職の方に受講してもらうことを目標に取り組んでいくことになっており、京ト協の鍋師委員長と井尻専務理事は「オリジナル教材なども作成できるため、京都府内の交通事故が多い交差点などをピックアップした事故防止の解説動画なども作成していけるように検討している」と話している。
京都府トラック協会への導入をきっかけに、ドライバーへの指導教育で多くの事業者に活用してもらうため、鈴木氏は「時間と場所に縛られず個人のスケジュールで学習できるのが最大の特徴。法令にも対応しながら最新の安全教育教材を今後も継続的に提供していきたい」と話す。
◎関連リンク→ 株式会社キャブステーション
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