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物流ニュース
新星流通サービス 全国対応の混載専用サイト、8月中に稼働
2020年8月24日
新星流通サービス(星玲社長、札幌市西区)は、全国対応の「混載専門」マッチングサイトを8月中にも稼働させる。サイト名は「混載マッチングjp」。混載貨物を探す全国の運送事業者に活用してもらうことで、運送業界全体の生産性向上を後押しする。
同社は「理想的な運送業・物流業務」を目指し2014年に創業。「昔から混載荷物を探せるシステムがあれば便利だと考えていた」と話す星社長。「多くのマッチングサイトでは、チャーターの情報が主流、混載NGというケースが多い。全国の混載の情報が多く掲載されているサイトを探したが、見つからないので自分で作る決断をした」とし、2年ほど前からサイト構築に着手。
「混載のマッチングシステム開発による安価な運送サービスの提供」を計画テーマとして、北海道から経営革新計画の承認を得て、開発を進めた。「対応エリアが全国」の「混載専門」のマッチングサイトは非常に珍しく、この新規性により経営革新計画に認められたという。
サイトでは、「チャーターほどの量ではない荷物を運んでほしい荷主」と、「荷台を埋めて積載率を上げたい運送事業者」をつなげる。「発地」「着地」などを検索すると、条件に合う情報が一覧で出てくる。見やすさ、操作のしやすさ、スマホ対応にもこだわった。
運賃・料金や時間などを含めた条件の交渉は当事者同士で行い、サイトはあくまで「情報の掲載」に徹する。そのため、手数料などは発生しない。利用には登録が必要で、「荷物を出す荷主」は利用無料、「荷物を運ぶ運送事業者」は1IDで月額5000円(税別)。運送事業者が荷物を出す場合は荷主の扱いとなる。
星社長は「5年ほど前から、路線会社が重量物・長尺物・裸物などを運ばなくなり、混載のニーズは増えている。混載荷物を探す場合、何件も電話をしていたが、このサイトがあればその手間がなくなる。ドライバー不足が進む中、混載を増やす新たな仕組みがあれば、業界全体がよくなる」と話す。また、「ドライバーにとっては積み下ろしが増えて大変な面があるかもしれないが、混載によって1運行の売り上げが増えれば、『高速の利用』や『職場環境の改善』などにつながりうる」とする。
「皆さんが安心して使えるサイトとして運営していきたい。感想や要望をフィードバックしていただければ、改良を進め、よりよいサイトにしたい」と抱負を述べる。
◎関連リンク→ 株式会社新星流通サービス
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