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    経営破たんした運送事業者、「急拡大」がアダに

    2009年4月21日

     
     
     

     先月、関西のある運送事業者が経営破たんした。同社は4年前に実運送事業を開始し、自動車部品輸送をメーンに事業展開。大型車を中心に50台まで拡大させ、飛ぶ鳥を落とす勢いで事業を成長させていた。


     しかし、昨年の燃料価格高騰に続き、リーマンショックによる荷物の落ち込みが大きく影響し、経営に行き詰まった。社長は突然、姿を消して消息不明となり、2か月分の給料を受け取っていない従業員は社長の行方を捜しているという。
     同社は取扱事業を展開していたが、4年前に一般貨物運送事業の許可を取得し、実運送の分野に進出した。「資金もないままに実運送をスタートさせてしまった」と同社を知る事業者は、自己資金が十分にないまま事業を拡大させたことが、今回の事態につながったと見ている。
     事業開始当初は様々な荷主と取引していたが、徐々に自動車部品の輸送にシフト。商機と見た同社は増車を繰り返し、荷主の営業所に出張所を出すなど、最終的には荷物のほとんどが自動車部品の輸送で占められていた。
     車庫用地も徐々に拡大し、2000坪の土地を借り、大型車を中心に50台まで増車。多い時で4億円の売り上げを誇り、周辺の運送事業者からは「馬力がある」と一目置かれていた。
     北陸にも営業所を出し、順風満帆に思えた事業展開も、昨年初めあたりからの急激な燃料価格の高騰の影響を受け始める。自動車部品の輸送も、他社より運賃を値下げして拡大していった仕事であっただけに、影響は大きかったようだ。
     昨秋にはリーマンショックで荷扱い量が急激に落ち込み、12月からは40%近く売り上げが減少していった。同社は大半の車両が新車のリース車。燃料高騰時に中古車を積極的の導入したものの、大阪府ディーゼル車規制で新車に代替えを迫られていた。結局、複数のリース会社への返済が重く経営にのしかかったようだ。
     同社を昔から知る事業者は「燃料高騰、リーマンショック、大阪府条例と、なにもかもが悪循環に陥った。国産の高級車を乗りまわし、常に上から目線でものを話していた。5台ぐらいで細々とやっていたなら今回の事態はなかったはず」と話している。(大塚仁記者)

     
     
     
     
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