茨城県内で今年６月末までの半年間に認知した自動車盗難は４６２件で、前年比２５９件減と大幅に減ったものの、全国ワースト１位だった。

２位は大阪府（４３４件）、３位は千葉県（３９６件）。茨城県警は「ドアロックだけでは車両を守れない。万全な対策で被害を未然に防いでほしい」と防犯対策の強化を呼び掛ける。

茨城県内の市町村別では、つくば市が最多で８１件、次いで土浦市３８件、牛久市３０件、水戸市２８件、坂東市１９件、龍ケ崎市１７件の順で、県南、県央、県西に集中している。

盗難に遭ったトラックの車種は、エルフが最も多く、次いでハイエース、フォワード、ハイゼット、キャンター、ファイターの順。

深夜に盗まれることが多く、被害車両の９割が車内にキーがない状態で被害に遭っているという。

県警は「駐車場に扉がある場合、夜間は必ず扉を閉めて鍵をかけてほしい。南京錠が破壊されるケースも発生している。頑丈な鍵を複数使用するなどの対策が必要。車両には警報器、バー式ハンドルロック、ＧＰＳ装置など複数の防犯対策を施してほしい」と呼び掛けている。