不況に苦しむ中部の運送事業者に、「コスト削減はエコドライブの徹底」との認識により、中部トラック総合研修センター（高村博三理事長）のエコドライブ講習を申し込む会社が増加している。

　講習では座学の後、指導員が同乗してセンターの研修コースを研修用トラックで走行。搭載したデジタコで運転の傾向を記録し、個人指導に生かしている。
　名古屋市のエコドライブマイスター認定制度は、エコドライブ推進企業を推奨する制度だ。自動車を使用する名古屋市に在籍する事業所で、市内を発地または着地とする運行が条件。同センターの省エネ走行を受講した場合は、申請のみで認定される。
　第１回エコドライブマイスターでは、二葉物産（伊藤孝雄社長、名古屋市西区）などが設置事業所に認定。このほか、北野運輸（北野幸夫社長、愛知県碧南市）も「エコドライブと安全は一体」とする基本理念を基に、事故防止計画を構築。事故ゼロ達成に向け、同社独自の点呼で実施している。（戸嶋晶子記者）