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横浜ゴム T・M・Sをリニューアル「HiTES4」との連携も可能に
2020年11月9日
横浜ゴムは、IoTを活用した次世代タイヤマネジメントシステム「T・M・S(ティーエムエス)」をリニューアル。同時に、第4世代となるトラック・バス用タイヤ空気圧モニタリングシステムの新製品「HiTES4(ハイテスフォー)」との連携も可能となり、整備の効率化や安全性向上が期待されている。
「T・M・S」は、同社のセールス担当者が事業者を訪問した際に取得する車両基本情報、装着タイヤ情報、タイヤ点検結果などの情報を管理するサービス。今回のリニューアルで、事業者側からもアクセス可能となった。
また、タイヤの溝の深さを測るデプスゲージをデジタル化し、スマホアプリと連携。タイヤ国内リプレイス生産財営業部長の生田目学氏は、「従来は計測結果を紙に手書きしたものを、さらにパソコンへ手入力しており、入力待ちの紙が何枚も溜まってしまったり、2日に分けて計測を行っていた。自動入力ができるようになり、点検のスピードアップや効率化を実現した」と胸を張る。
「HiTES4」は、タイヤ内部の空気圧と温度をリアルタイムで確認でき、管理値に達した際には警報を発するモニタリングシステム。今回、音と色点滅で分かりやすく伝えるインジケーターを新たに採用したほか、スマートフォンやタブレットで簡単にタイヤ状態を確認できる機能を追加した。
TBR製品企画室の廣川靖夫室長は、「従来は車両にデータを格納していたが、クラウド化により、遠隔地の運行管理者や整備担当者がリアルタイムにタイヤ内部の空気圧と温度に加え、車両の位置などを確認できるようになった」と説明。「事業所が広域にまたがったユーザーでも、拠点別にタイヤの使用状況を分析できるなど、現場に喜ばれるのでは」と自信を示す。
「モニタリングデータは当社独自のアルゴリズムで解析する。タイヤの耐久性を予測し、リトレッドタイヤとして再利用が可能かどうかの指標としても活用する」とも。「通常は、タイヤを使用し終えてからリトレッドが可能か判断するが、当社の蓄積してきたデータやノウハウを生かし、一定期間の走行で予測できる」という。
「サービスマンによる定期的な点検は無料。タイヤを適正に管理することで、ドライバーさんや整備・運行管理者の皆さんが本業に専念いただける」と生田目氏。廣川氏は、「当システムはタイヤのおおよその寿命も推定できる。事前に替え時を把握することで予算管理にも役立てられるはず。ぜひ活用頂きたい」と呼び掛けた。
◎関連リンク→ HiTES4(ハイテスフォー)
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