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    途上国にワクチンと衣類を送る「ワンコイン・エコ」普及めざす

    2009年6月18日

     
     
     

     引っ越しなどで不用になった衣類を500円で回収し、開発途上国に「ワクチンとセットで」届けられる。日本リユースシステム(山田正人社長、東京都港区)は、リサイクルの新たな形として「ワンコイン・エコ」を広めようとしている。NPO法人「世界の子どもにワクチンを日本委員会」とタイアップしている同事業は、すでにリサイクルショップでは広く普及。今後は引越事業者との提携を進めていく構えだという。山田社長に話を聞いた。


     事業構想のきっかけについて、同社長は「日本で流通している質の高い衣類は、古着であっても海外での需要が高い。しかし、これまでは採算の合う形で輸出する仕組みがなかった」と振り返る。そこで編み出したのが、(不用衣類の)排出者に費用を負担してもらい、90L1袋で500円(ワンコイン)払ってもらう。それを物流コストとワクチン5本分に充てる。
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    日本で流通している衣類は、海外での需要が高い
     まずリサイクルショップで開始された同事業。同社長は、「国内流通向けに店舗で引き取れるのは約1―2割。残りは持ち帰ってもらうことになるが、一度引き取りを拒否されたお客さんはもうやって来ない。ショップにしてみれば、次の『仕入れ』の機会を損失することにもなる」と指摘。しかし同事業を導入することで、「持ち帰る手間も省け、ワクチン提供という『社会貢献』をしている満足感も味わえる」とし、リサイクルショップの課題が解決されることを説明する。
     また500円という負担については、「ゴミに出さずにショップに持ち込むのは、『捨てる』ことに抵抗があるから。エコや社会貢献に対する意識がこれだけ高まったいま、誰かに(不用な衣類を)着てもらえて、さらに5人分のワクチンにもなることなら、負担に抵抗はないはず」と説明する。
     「不用衣類が大量に排出されるシーン」として、同社長が次に普及をめざすのが「引っ越し」だ。リサイクルショップと同様、引越事業者がユーザーから1袋500円で衣類を回収。その後、4t車満載(250―300袋、15―20kg)で同社の倉庫に持ち込むと、約3万7500―4万5000円の運賃が引越事業者に支払われる。「車両やドライバーが空いている時間を活用して持ってきてもらえればロスもない」(同社長)。なお、顧客から預かった回収料金は別途指定の口座に入金する。
     現在、同社は参加引越事業者を募集している。引越事業者のメリットとして、同社長は「(不用衣類を)産廃に引き取ってもらうコストを削減できる」とし、さらに「顧客に対する企業イメージ向上にもつながる。また、『ワンコイン・エコ』に賛同しているだけでアピールになり、仮に利用者がいなくても損はないはず」と説明する。
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    山田社長
     対象エリアは現在のところ関東全域のみだが、「近々、東北と関西にも倉庫を開設する予定」と、さらに拡大していく構えだ。同社長は、「新しい『捨て方』の提案」として、さらなる浸透をめざす。同社HPは、http://www.nrscorp.jp/

     
     
     
     
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