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    関東物流懇談会 提言で京浜港、成田、羽田の3環状道路の対応示す

    2009年7月3日

     
     
     

    【関東】関東地方物流懇談会(中田信哉座長、神奈川大学教授)は7月18日、これまでの検討内容を提言にまとめて発表した。主要な物流インフラ整備が進む関東地方で、どのような取り組みが必要か、中期的視点から京浜港・成田空港・羽田空港・圏央道など3環状道路の4項目について提言している。


     中田座長は「提言だけではなく、誰がやるのかまで踏み込んだ内容」として、「他地域のモデルになれば」と期待を述べ、福本秀爾関東運輸局長は「関東地方は物流インフラが大きく変わろうとしており、フォローアップしていく」と話した。
     提言の内容は、京浜港について、(1)東京港中央防波堤外側埋立地における物流拠点の形成、(2)東京港臨海部における冷凍・冷蔵倉庫の充実強化、(3)横浜港南本牧地区における物流拠点の形成、(4)海上コンテナの鉄道輸送の拡充、(5)内航フィーダー輸送の活性化。
     成田国際空港については、貨物ターミナル地区における貨物施設の増強と輸送の円滑化。
     羽田空港は、(1)国際線地区貨物ターミナルにおける輸送の円滑化、(2)空港周辺地域における物流施設ニーズへの対応。
     圏央道など3環状道路については、(1)内陸部における物流拠点の適正な立地②物流総合効率化法のさらなる活用の促進。
     昨年3月から始まった懇談会の経緯について、中田座長は「不況に直面し、委員からは内容を抜本的に見直して緊急提言にするべきではとの意見もあったが、インフラ整備は中長期的な考え方で進めるべき。不況はやがては収まるもので、その時にどうなるかまでを見通して、当初の目的通りに提言をまとめた」と話した。(千葉由之記者)

     
     
     
     

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