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    大手家電メーカーが進出、物量は確保できるか

    2009年7月7日

     
     
     

     大阪市住之江区に大手家電メーカーの工場が建設されている。相次ぐ進出に期待は大きいものの、「本格的な景気回復がないと物量も期待できないのでは」と半信半疑の運送事業者が多いようだ。


     建設機械などの輸送を行う運送事業者は、堺市の工場建設でも景気が下向き始めた時期だったため、建設機械の搬入も地方の建設会社が多く、地元の事業者が携わらなかったために輸送依頼も少なかった。さらに、同区の家電メーカー工場建設も建設機械に多くの会社が入り込み、同社もごく一部で建設機械を搬入しているだけの状態。物量の増加につながっていないのが現状だという。
     また精密機械などを搬入する運送会社でも、建設工事が進めば搬入が行われるが、景気低迷で工場稼働が遅れるなどの心配もある。予定されていても搬入時期が不明で不安は隠せない様子。「計画通りに進まず時期が遅れれば、大きく仕事の減少につながる」と漏らす。
     海コン輸送を行う運送事業者も、大手家電メーカーの工場が湾岸付近に集中し、大阪・南港など港湾機能が集中する地区に近いことから、「輸送量が増えても運賃が低下している時期なので、運行数が多ければ1日の運賃は売り上げられる。しかし少なければ、どの海コン輸送業者も輸送したがらないことも考えられる。海コン輸送は現在、距離が遠ければ1日の売り上げも上がり多少の収益は出るが、南港から八尾まででもトレーラ1台で1万数千円と低額。近ければ運賃は安くなり、時間がかかって距離が短ければ収益率が低下するため、あまり期待はできない」と指摘するように、地元では「期待できない」とする事業者もいるようだ。
     南大阪地域では製鉄や化学の大型工場が縮小し、移転も発生している。「大手家電メーカーの工場建設は同地区での発展にもつながる」と、多くの地元企業は期待している。(佐藤弘行記者)

     
     
     
     

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