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    小口貨物の積み合せに注力する事業者が増加

    2009年7月21日

     
     
     

     これまで運送事業は一部を除くと、荷物を積めば1か所の荷受人のところに配送して終了というケースが多かった。しかし、最近は物量の減少と運賃単価の値下げにより、数多く荷物を積み合わせて配送する運送会社が多くなってきている。


     大阪府和泉市の運送会社も景気が低迷するまでは、1か所もしくは2か所までの配送が中心だった。しかし、思うような物量の確保が困難となり、新たに他の商品の荷物を積み合わせて、少なくても3か所、多くて5か所の積み合わせを行って採算性を上げている。
     また、機械・建設資材などの輸送でも、積み合わせを行う運送会社も存在する。積み合わせを行うようになった運送事業者は「基本的にドライバーのことを考えれば、1か所だけの配送が理想。しかし、昨今は物量が減少しロットの出荷も少ない。そこで取引先で同じような荷物を持つ荷主に、小口の出荷でも利用できる提案を行った。荷主企業1社で1t程度の荷物でも東京や名古屋、大阪都心部に限り積み合わせを行っている」と語る。
     荷物の集め方も運送会社によって異なり、インターネットを利用した物流情報や取扱専業者からの斡旋、自社荷主などから直接の荷物確保など、自社で計画を立てて、東京・名古屋・大阪への配送荷物を小口で確保し、積み合わせで採算性を考えている。
     別の運送会社では関東まで1か所下ろしで大型車で約8万円だったが、現在は4か所下ろしの積み合わせで約12万円程度の運賃を稼ぎ出している。しかし、物量は減少し1か月に5、6回程度しか満載にならないため、「もう少し細かく物量を確保すれば全便で安定した運賃が確保できる」としており、大口輸送から小口積み合わせ輸送が主流になろうとしているようだ。
     今までと同じでは売り上げが確保できない時代。生き残るには、物流事業者も進化していくことが必要だ。(佐藤弘行記者)

     
     
     
     

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