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    採算合わぬ20フィート 100kmで2万9000円強 

    2009年9月4日

     
     
     

     運行にかかる経費に大きな差はないにもかかわらず、収受できる距離建ての運賃相場が20フィートと40フィートのコンテナで3割近くの開きがある。大手倉庫系のコンテナ輸送会社役員が、こう指摘する。もっとも、基準とする運賃からみると、その開きは縮小する方向に向かっているが、20、40フィート双方の運賃は半値以下の水準だ。


    
 同社の運賃表によると、20フィートコンテナの実勢運賃は、100km(片道50km)で2万9025円。いっぽうの40フィートコンテナでは4万200円で、1万1000円以上の開きがある。20フィートは40フィートの7割強しか運賃収入がないことになる。
     こうした状況について役員は、双方のコンテナ輸送にかかる経費負担はさほど変わらないと指摘。コンテナを積載するシャシーの車両購入費用は、20フィート(3軸車両)で300万円、40フィート(同)でも320万円で、価格差は1割に満たない。
     また、燃費にもさほど変化はないという。原材料輸送に多用される20フィートコンテナは積載密度が高く、バンの大きさに比べて重量が重くなりがちなのに対し、製品輸送に多用される40フィートコンテナの比重が軽くなることが多いからだという。人件費を加えた運行上の主要費用は双方で大差はないとしている。役員は「大きく変わるのは、強いて言えばシャシーの車庫費用くらいか」と指摘している。
     双方の輸送頻度は同社の場合、3対7くらいで、40フィートコンテナが多くなっている。コンテナヘッドを傭車する場合にも、こうしたコンテナ別の運賃や量が大きく影響を与えている。
     双方のコンテナ運賃は、基準とする運賃から見れば大きく値崩れし、いずれも半値以下だ。20フィート、100kmの基準運賃は6万4500円。一方の40フィートは同10万500円。それぞれの歩留まり率は20フィートで45%、40フィートは40%に過ぎない。
     役員は「40フィートの基準運賃は、もともと割高だったように思う。いずれにせよ20フィートがこのままでは、単独で採算に乗せるのは不可能だ」と話している。


     
     
     
     

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