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物流ニュース
ITリテラシーの低さに驚愕 効率化阻むアナログ体質
2021年1月13日
新型コロナウイルスの影響で、職場での働き方や慣習など、さまざまなものが見直された2020年。特に事務所内での効率化は取り組みやすい部分だが、IT化を阻む壁が社内に潜んでいる場合があるようだ。
例えばオンライン会議ツールを使って営業所間の打ち合わせを行う機会が増えたが、パソコンの扱いに不慣れな社員が上司だった場合に、その上司がオンライン会議を容認せず部下がやきもきするケースがある。新しいものをなかなか受け入れないタイプの上司は、他人の意見に耳を傾けず、せっかくの社内業務効率化への道が絶たれてしまうことになる。運送業はファクスの多用など、他業種に比べアナログな部分が残っているため、変化を好まないという考えも根強くあるようだ。
また、事務職など、一部の業種では実現できそうなテレワークに関して、在宅勤務をサボりなどと考えるあまり、在宅で仕事ができる部署でもさせない例がある。テレワークはあくまで緊急措置であり、コロナが落ち着けばすぐに戻すべきという声も聞かれている。
「昭和」体質な上司が幅を利かせる会社で、出社とテレワークの「良いとこ取り」を続けていくにはどうすればよいのだろうか。一番取り組みやすいのは、会議をすべてオンラインにシフトすることではないだろうか。例えば本社で幹部が集まり、オンラインで所長などが参加するといったケースだ。これまでの習慣にこだわりすぎる上司に対しては、同じくオンライン会議を習慣にしてしまうことで対抗するしかない。
コロナにより、職場のITリテラシーの低さに改めて驚いた社員も多いのではないだろうか。まだまだ長くなりそうな新型コロナウイルスとの闘い。今までの働き方では立ち行かなくなる時は必ず来る。働き方改革の観点からも、これまでの慣習を見直すには絶好の機会と言える。
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