-
物流ニュース
新東工業 アメリカ発の床工法を物流事業者に提案
2021年1月22日
新東工業(名古屋市中村区)は、新設・既設に関わらず、倉庫や工場の床に施工できるアメリカ発の床工法「コンクリート磨き床」を物流事業者に提案している。素地となるコンクリートがそのまま床面となるため、「剥がれ」が発生せず、平坦な床を作れるという。
「現在、日本の倉庫の床は、コンクリートの上に塗床材を塗布して完成させる『塗床』が主流」と切り出すのは、床事業グループでグループマネージャーを務める鈴木真希氏。「塗床は経年劣化によるひび割れや剥がれが発生しやすく、都度の補修に加え、数年に1度は大規模なメンテナンスが必要」と説明する。
同氏は、「塗床は、厚みが3―5mmほどあり、剥がれが発生すると段差となり、作業者がつまずいたり、台車やフォークの操作性が悪くなるだけでなく、通るたびに荷物が跳ねるなど、働く人にとっても負担が大きい」と指摘。「凹んだ部分にはゴミも溜まりやすく、掃除の手間がかかるとの声も聞く」。
同社の「コンクリート磨き床工法」は、「塗らずに磨く」というもの。「まずは下地となるコンクリートを研削し、傷や亀裂を埋め、表面を滑らかに磨き上げる。最後に保護剤を浸透させ、光沢を出すバニシングで完了となる」。
同工法は、「汚れが付着しにくく、かつ、汚れを落としやすい表面になる」という。「フォークのタイヤ痕に悩まれるユーザーも多く、汚れが落ちやすい当工法は好評」と胸を張る。施工に要する期間は、「稼働中の施設では、区画を分けて数日で施工することが多い」。コスト面では、「一般的な塗床と比べると、2.5倍ほどの価格となるが、補修コストが不要など、長期的なスパンで見るとメリットが大きいのでは」とも。
「1934年の創業以来、鋳造設備メーカーとして培った技術やノウハウを、様々な分野へ応用・展開することで進化してきた」という同社。「働く人は常に床と空気に触れている」ということで立ち上げた「環境事業」の一環として、同工法の展開に至ったという。鈴木氏は、「倉庫の場合、リースアップ時にきれいな床というのは強みになるはず。床をきれいに保つことはもちろん、働く人の環境のため、検討いただければ」と語る。
◎関連リンク→ 新東工業株式会社
関連記事
-
-
-
-
「物流ニュース」の 月別記事一覧
-
「物流ニュース」の新着記事
-
物流メルマガ