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物流ニュース
トラックドライバーの高齢化 健康管理の重要性
2021年2月4日
高齢ドライバーのリスク対策が不可欠になってきた。年明け4日に東京・渋谷でタクシーによる死傷事故が発生した。タクシーが横断歩道を渡っていた歩行者を次々にはね、1人が死亡、5人が重軽傷を負ったという事故だが、警察の調べによると、タクシーの運転者が、事故直前にくも膜下出血を発症していた疑いがあるのだという。タクシーの運転手は73歳でいわゆる高齢ドライバーである。
埼玉県の運送事業者でも、年明け早々に、ドライバーが運転中に亡くなった。同社社長によると、荷を積んだトラックで客先に到着したドライバーが、客先でフォークリフトを運転している最中に意識を失い、そのままフォークリフトの上で倒れており、発見されたときには、すでに息を引き取っていたという。トラックではなくフォークリフトの運転中だったため、ほかへの被害はなかったというが、「これがもしトラックで一般道を走行しているときだったらと考えると、とても恐ろしい」と同社社長は漏らしている。
同社長によると、60代半ばで、同社に勤めて20年が経つベテランドライバーだったという。当然、同社では法令に則って、健康診断を実施していたが、直近の健康診断でも異常は見られなかったという。それだけに「まさかこんなことになるとは思いもしなかった」と同社社長は驚きを隠せない。
トラック業界は近年、高齢化が進んでいる。10年前の平成20年は、60代以上のドライバーは全体の12.6%だったが、10年経った令和元年度には、17.3%となり、60代以上が、2割近くを占めるまでになっている。加齢とともに健康リスクは確実に高まる。
貴重な働き手を突然失うだけなく、交通事故など大きな影響も懸念されるだけに、高齢ドライバーを雇用する運送事業者の健康管理はより一層重要といえる。
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長時間待機、付帯作業、割り込みアオリ迷惑運転、積み卸し先からのパワハラ、休憩場所なし、道路凸凹
他こんなんで健康維持できるわけない
守ってくれるはずの国土交通大臣からまでコンビニ弁当食えなども!
除雪もしないですぐ通行止めも疲れたまるわ!
ホワイト物流企業へ
これからデータ取りして全て陸運局へ通報する
これまでの分 3県十数社通報済
国分加藤アクセス他
まだまだやるぜ!
トラックドライバー勤務改善めざす。
うちの会社も60代多いから心配です。ちなみに私が最年少で42歳です。
うちも俺以外50代しかいない。最高齢は68。しかも俺含めて全員メタボ。ばら積みやった後のメロンパンとコーラが最高。
最近の運転手はとにかく一見して肥満な人が実に多い印象を受ける。昔に比べていわゆる「手積み」や平ボデー車の減少による「シート掛け」作業といった体力を要する業務が減ったことによる運動不足、そしてコンビニを多用し、高脂質・高カロリーという食生活。これでは生活習慣病になって当然である。各自が意識して自身のカロリーコントロール・栄養管理を図らねば年齢を重ねるごと生活習慣病による死亡リスクは今後高まるばかりである。