弊紙で連載中のコラム「中小企業の目線から・経営者への応援歌（エール）」でもお馴染みの、保険サービスシステムＨＤ（橋本卓也社長、東京都千代田区）は昨年１２月２３日、運送事業経営者に向けたセミナー「労働基準監督署がやって来る？変わる『労基署対策』と『残業規制強化の対策』」を、新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、従来よりも大幅に席数を減らし、換気や消毒、マスク着用などの様々な対策を取った上で開催した。

今回の講師は原労務安全衛生管理コンサルタント事務所（福岡市早良区）の、元・労働基準監督官の社労士、原論（はら・さとし）代表。「変わる『労基署対策』と『残業規制強化の対策』～新型コロナ問題と『働き方改革関連法』による労働時間把握について」と題し、コロナ禍での働き方改革関連法の施行に伴って変わる労働行政について説明。改善基準を復習した上での今後の方向性について、原代表の経験を含め、監査が始まるとどうなるかを、この先の労務管理をどうすれば良いかにポイントを置き、解説した。改善基準告示への対応など、やるべきことが山積する中で、特に優先して改善・確認するべきことなどを、現場の状況とすり合わせて、具体的に分かりやすく説明した。

続けて、保険サービスのコラムニストで社労士の高橋聡氏が「コロナ禍と『コロナ後』の対応！（被請求事例を踏まえた）ドライバーの〝やる気〟を引き出す『運行形態別給与』について」のテーマで講演。未払い残業対策と、変形労働時間制を導入していた大手運送企業の未払い残業代裁判事例を踏まえての推奨する労働体制を説明。そのほか、社員が希望する働き方別の給与システム３パターンと、その給与計算システムに連動し、魅力的な給与額をハローワークで示し、人材が確保できた例などを解説した。

同セミナーは２月１７日、４月２１日にも開講予定。参加は無料、詳細問い合わせと申し込みは同社ホームページ参照。

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