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    クリスタルクララ 「足回り」活かして物流事業者の副業に

    2009年10月19日

     
     
     

     オフィスや家庭にウォーターサーバーを据え付けて水を配送してもらい、いつでもおいしいミネラルウォーターを楽しむ―。そんなスタイルが定着しつつある。トラックという「配送のための足回り」を持つ運送事業者にとって、追い風となるボトルウォーター事業は、サイドビジネスとしてはうってつけと言えそうだ。


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     業界最大手の「クリスタルクララ」を展開するのは、ダスキンのトップ代理店で、東証一部上場のナック(東京都新宿区)。同社も直営で同事業を行っているほか、約220社の販売代理店がある。現在も全国で代理店を募っており、事業参入のための説明会を定期的に行っているが、「運送事業者の参加も必ず数社ある」(同社ボトルウォーター事業本部の小林貴之副部長)という。
     ミネラルウォーターの標準販売価格は12Lで1200円。サーバ1台あたり月間で3–4本のボトル消費があるという。値決めは代理店に任せられているというが、「粗利は価格の約6割」(同副部長)。「飲まなくなった」、逆に「飲み過ぎてコストがかさむ」という理由で契約を中止する人は月にわずか1.5–2%で、一度契約すれば安定的な収入が得られると言えそうだ。「ほとんどがその場での現金支払い」(同)というのも特徴だ。
     市場拡大の余地はどうか。同副部長は、「他社製品の分も含めた国内のサーバー設置台数は現在、約90万–100万台と言われている。これは、全世帯のわずか2%強」とした上で、「一方、当社がインターネット上で行ったリサーチによると、ボトルウォーターを『知っている』とした人の約20%が『使ってみたい』と回答している。潜在的には、現在の10倍の市場があると見ている」と話す。
     また、「この1、2年で知名度や関心が急激に高まっており、Webやフリーダイヤルを通じて、月に数百件の問い合わせがある。チラシ配りなどの営業活動をしっかり行っていれば、反響は必ずある」と同副部長。参考までに、同社の専従営業スタッフは、月間の新規契約件数が平均で約30件、優秀なスタッフになると100件の契約がとれるという。
     営業のコツとしては、「事業を開始したら、まずは応対してくれる確率の高い法人オフィスから訪問した方が良い。契約がとれると、そこで働く人から『自宅にも持ってきて』と言われるようになり、1年もすれば個人宅の割合のほうが上回るようになる」(同)。集合住宅などを重点的に開拓して顧客の密度を上げれば、配送も効率的になり、それだけ収益も上がっていく。
     代理店契約を結ぶのに必要な金額は150万円。これは契約料や加盟金という扱いではなく、「事業開始に必要なアイテムセットを購入する」ための料金だという。顧客宅(またはオフィス)に無料で設置するレンタルのウォーターサーバー(27台)とウォーターボトル(100本)のほか、配送車両に貼るステッカーやユニフォーム、チラシなどが含まれ、「その日から商売が始められる」(同)という。
     事業開始後は同社のプラントから、発注した分のボトルが各代理店に配送される仕組み。「10坪もあれば事業を開始できる」(同)のは、同事業のような無店舗販売ビジネスの特徴でもある。
     クリスタルクララの最大の特徴は、FC展開ではなく、ナック自身も最大の販売店として同事業を行っていること。そのため、「本当に商売に必要なものやアドバイスを、代理店に提供できる」(同)のも強みだ。
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    小林副部長
     詳細はURL、http://www.crystalclara.jp/

     
     
     
     

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