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物流ニュース
西部自動車部品 将来見据え技術取得、オーバーホール可能に
2021年6月7日
中古トラック、中古部品・パーツの販売事業を手がける西部自動車部品(富春豪文社長、広島市安芸区)は中古パーツを分解・洗浄・消耗品部品を新品に交換して、性能状態を新品同様に戻すオーバーホール(OH)にも取り組んでいる。その作業を担当する角正和常務の技術力は社内外で高く評価されている。
同常務は建設業界などを経て平成18年に入社。「車好きというのもあり求人に目が留まった。しかし、車は電気系統をいじるのが好きで、中古部品の販売は知識も経験もなく、ゼロからのスタートだった」と振り返る。
社内の各部門を広く経験し現職に就いて2年になるが、以前からOH技術の必要性を意識。「私達の業界では、OHの作業やOH品の販売といった顧客のニーズが高まっている。中古部品や車両の販売では長い経験とノウハウを持つ当社としても今後の発展に必要だと考えた」という。
リビルト、OHは、ただ組めば良いというものではなく、同じように組んでも部品同士のわずかなアライメント不良や、組み具合の当たりの悪さなどでスムーズに動かなくなるなど、高精度の技術と経験が必要になるという。また、組んだ後に動きに不具合があれば、一から組み直す根気も必要だ。
同常務は、「物事を完全に理解し、納得いくまで一つのことを追求する性格」だと言い、その職人気質がこの作業に向いていたようだ。「当初は作業にものすごく時間がかかったし、納得できるまで同じミッションを5、6回バラすこともあった」と笑うが、その真摯な姿勢がお客からも高く評価され「これまでに一度もクレームはない。これには自信を持っていたい」と力強い。
OH作業の導入はミッションからだそうだが、今やエンジンの作業も確実にこなすまでになった。最近は、ディーラーの販売担当者に部品変更時のアドバイスをする機会もあるという。
同社は、県内で中古のトラック部品販売を行う同業者の中では唯一、OHが可能で、全国でトラックリファインパーツを取り扱う約50社のうち、ミッションとエンジンの作業ができる数社のうちの1社となった。
同常務に目標を聞くと、「直す必要があるパーツはまだまだたくさんある。少しでも早く作業を進めていけたら」と堅実に答えてくれた。◎関連リンク→ 有限会社西部自動車部品
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