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    「つらい現場ドライバー」弱い立場が招いた不運

    2009年12月8日

     
     
     

     「助言なんて恐れ多い。とても逆らえない」「文句を言って、それが原因で会社が荷主とトラブルになったら大変なことになる」ー。
    トラックのドライバーは現場のプロだが、荷物の積み込みや荷造り作業などで、不本意ながらも「荷主の指示」に従わざるを得ないケースも少なくない。なかには、そうした「納得できない指示」によって大変な事態を招き、その責任はドライバー(運送会社)側が背負うという理不尽な出来事も頻発しているようだ。


     広島市の運送会社を訪ねると、ドライバーが社長に怒られていた。「そんな基本的なことを・・・」と荒々しい口調の社長に事情を聞くと、「トラックから下ろす作業の際に荷物が崩れ、商品が傷ついたことで取引先から弁償を請求されている」という。
     一方、「荷造りは相手先がやるとのことだったが、車上の荷姿を見てビックリ。小さな荷物の上に大きな荷物、その上に再び小さな荷物・・・という具合に大小の荷物が交互に積まれた状態で荷締めされており、荷下ろし作業で締め機を緩めると荷崩れを起こしそうだった」とドライバー。
     「なぜ積み込み時に、その旨を相手に話さなかったのか」と問う社長に、ドライバーは「言える雰囲気ではなかった」と肩を落としていた。
     荷姿が危なげで、その不安が的中した例は岡山市の運送会社からも聞かれる。
     同社の場合は「シャシーに機械を積む作業で、うちのドライバーが『もう1本ワイヤーをかけたほうがいいのではないか』と申し出ると、荷主の関係者は『ワシが大丈夫といえば大丈夫。ほかのトラックも、この状態で何の問題もなく運んでいる』と機嫌を損ねたらしい」と、渋々ながらも引き下がったのが失敗だった。
     ドライバーによれば、(荷主から見えないように)構内を出た後でワイヤーを追加して増し締めをする予定だったらしい。しかし、「いったん工場は出たものの、もう少し先へと思って走らせている最中に積み荷の機械が脱落してしまった」のだ。ドライバーから経緯を聞いた同社の社長は積み込みの立会人に事情を説明したが、「主張しないと一方的にウチのミスになる」と、ささやかな抵抗が精いっぱいらしい。
     一方、「4トン車に4トンの荷物が積めない」という、いわゆる架装減トンの問題が絡み、「不勉強」な荷主のせいで重大違反を犯すハメになった神戸市の運送会社の例。過日、不幸にも同社の4トン車が「10割近くの過積載で捕まった」(社長)という。積み込みの際に「少し重いのでは…」と感じたドライバーが確認すると、「いくらか重いが、ほぼ問題ない」と荷主の担当者。
     しかし、捕まった4トン車が積んでいた荷物の重量は約5トン。「4トン車に5トンだから若干のオーバーと荷主は考えたのかもしれないが、4トン車といっても架装しているから同車の最大積載量は3トンを割っている。危うく10割オーバーの過積載違反になるところだった」と社長。「こうした理不尽さが運送現場にはびこっている」と話す。

     
     
     
     
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