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物流ニュース
個人を尊重しながら理解を 世代間ギャップ
2021年5月19日
さまざまな世代が働く企業では、世代間ギャップが事あるごとに浮き彫りになる。大阪府の50代の運送会社社長は、最近の若いドライバーは「コスパ重視」と感じる場面があるという。「良くも悪くも、自分にとってメリットとならない仕事はしない。同僚や上司とのコミュニケーションも最低限で、ほどよい距離感を取っている」と話す。
同社長は、世代間ギャップが働き方にも影響を与えていると分析している。「上の世代の価値観の押し付けは、時にパワハラにもなる恐れがある。確かに今の40代以上の世代は、長時間労働が当たり前で、それが会社に評価されてきた世代。しかし、その価値観をいまだに引きずっていると、知らず知らずのうちに若い世代を追い込んでしまい、人材の流出などにつながっていくのではないだろうか」。
年齢層が異なる世代で、どのような点にギャップがあるのかを今一度考えてみるのは、社内を円滑にまとめる上で有効な手段の1つだ。言葉の違い、コミュニケーションツールの違い、経験してきたものの違いなど、さまざまな点が見つかると同時に、共通点も見えてくるのではないだろうか。また、たとえギャップを感じ理解できない場合でも、すぐ反論するのではなく質問するように心がけてみてはどうだろうか。
職場ではさまざまな年齢の人が一緒に働くため、世代間のギャップが生じるのは当然のことであり、そのギャップへの対応こそが真の課題だ。相手に自分の考えやルールを押しつけるのではなく、個人を尊重しながら理解していくことが重要だ。
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