オーダーメイド物流サービスを提供しているＺＥＳＴ（＝ゼスト、佐藤大輔社長、福島県本宮市）では昨年１２月から、かねて計画していた水耕栽培事業を開始。水素水で栽培したレタスやわさび菜、バジルにルッコラなどの葉物野菜と、にんにくスプラウトなどが収穫され、販売している。

この水耕栽培事業は、昨年１０月に立ち上げたグループ会社で佐藤社長が代表理事を務める一般社団法人ＢＩＧ ＨＥＬＬＯ（福島県郡山市）が、障がい者就労支援事業の一環として運営し、ゼストは水耕栽培の研究とノウハウ提供などコンサルを行っている。

ＢＩＧ ＨＥＬＬＯについて、佐藤社長は「これまで、障がい者施設への仕事依頼や雇用もしてきたが、本来の自立と支援を具現化できる場を創出したくて立ち上げた」とし、「ほぼ同時期での開始となった水耕栽培事業が面白くて技術が必要となる仕事であることから、障がい者の方々にお願いした」と話している。

「単価が安いから障がい者に働いてもらうということではなく、やりがいのある仕事でしっかりと稼げる仕事を提供したい」として、ゼストでは水耕栽培の研究とノウハウの提供、加えて販路開拓とそれにともなう物流サービスに専念する。

ゼストでは、ＢＩＧ ＨＥＬＬＯの他にも、水耕栽培事業のコンサルを積極的に展開していく考えで、水耕栽培に関心のある企業や倉庫を持つ物流会社などにノウハウや販路を提供して、水耕栽培を広めていきたいとしている。

佐藤社長は「水耕栽培に取り組むようになって、自然と農産物を取り扱う企業とのかかわりが増え、本業である物流事業への問い合わせも増えている」とし、「当社でも、温度管理が必要な仕事に対応していくため、昨年のした」としている。

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