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    エコ安全運転コンサルに聞くEMSの有効活用法

    2010年6月11日

     
     
     

     エコドライブを目的にデジタコやドラレコなどのEMS機器を導入する企業が増えているが、「効果が出ない」と嘆く事業者もいる。
     ジェイ通信(横浜市都筑区)の小沼純也社長は、「エンジン回転がすべてのキーポイント」と言い切る。『エコ安全運転コンサルタント』として活躍する同氏に話を聞いた。



    0611ko.jpg 小沼氏は、「エンジン回転を測定しているかどうで、導入効果が大きく変わる」と指摘。「燃費に直結するにも関わらず、(エンジン回転を)取得していないユーザーが多い」。これは、「ユーザーの工事費用の削減や販売店側の説明不足が要因」と言われているという。
     同氏は、「エンジン回転を接続・測定しなければ、本来の機器性能をフル活用できない」と断言。「なるべく高いギア段で、エンジン回転を抑えて走行するほうが、燃費が良くなるのは常識」だが、「エンジン回転を取得していないと、引っ張る運転をしていても警報が鳴らず、点数も下がらない」という。
     時速60kmで一般道を走行する場合、「上手なドライバーは、早めにどんどんシフトアップして高いギア(5速)かつ低いエンジン回転数で一定走行する」。一方、引っ張る癖を持つドライバーは、「目標速度に達してもシフトアップせず、低いギアのまま走行してしまう。本来5速で走れるのに4速のまま走ってしまうため、当然だが燃料を多く消費する」。
     この差を見分けるためには、「エンジンの回転数を把握する必要がある」とし、「仮に同じ運行形態の2人のドライバーの点数が一緒でも、燃費に差が出てくる可能性がある」。
     同氏は、「加速度センサーでも確かに分かることも多いが、エンジン回転数がすべてを物語る」とし、「EMS機器の導入効果を得るためにも、エンジン回転を取得し、早めのシフトアップ走行の徹底を図られることを勧めたい」と語る。
    EMS活用ポイント
     ジェイ通信では運送事業者にEMS機器の販売も行っているが、売り手側の意見として、「付けたことに満足しているだけでは意味がない。販売店とは保守契約を結ぶべき」とアドバイスする。これは、「取り付けた後の方が重要で、活用法などを教えてもらうためにも接点は持っておくべき」だからだという。
     もちろん、「取り付けから修理、ソフトの使い方まで、フルサポートできる会社から購入すべき」で、「買いっぱなし、付けっぱなしではもったいない」とする。
     また、デジタコやドラレコの導入によるIT化がドライバーとの軋轢を生み退職に至るケースもよく聞くが、「会社対ドライバー、会社対労働組合の原因になるのでは売り手として悲しい」とし、「エコドライブには、本人の気の持ちようが大きく影響する。ドライバーの良い所を見つけ、褒めてあげるという使い方を勧めたい」。
     具体的には、「『あいつは100点取ったぞ。お前はどうだ』と煽るのではなく、『よくがんばっているな』と一声かけてから、『ここではもう少し減速したらどうだ』と指導する方が、ドライバーも努力してくれる」という。
 「エコドライブと安全運行は表裏一体。エコドライブを徹底すれば、自然と事故が減るし、その逆も同じ。ぜひ、推進してほしい」と語る。
    ◎関連リンク→ 株式会社ジェイ通信

     
     
     
     

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