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    共同物流で効率化 荷主・運送 双方に好結果

    2010年6月15日

     
     
     

     トイレタリーメーカーのエステーとミヨシ石鹸は、今年から東京ー神戸間での共同物流を実施している。
     同業種の2メーカーがトラック輸送を効率よく利用することで、環境・コスト・安全の効果をあげている。運送会社にとっても安全面、労務管理面が向上する好結果を生み出した。


    0615oka.jpg この共同物流は、エステーの物流・受注関連業務を担うエステービジネスサポートの岡田章一社長(写真右)がミヨシ石鹸に呼びかけ、今年1月から始まった。輸送を手がけるのは暁運輸(石川喜一社長、神奈川県高座郡寒川町)で、荷主2社と運送会社が忌憚のない意見を出し合い、環境にやさしく安全でコンプライアンスを確保し、その上でコストダウンを図る方法を考えてきた。
     具体的には次のようなルートになる。
     まず、埼玉県にあるエステーの2拠点でトラックに荷物を積み込む。ミヨシ石鹸が使用する空パレットを混載し、エステーの大阪の拠点まで共同輸送する。大阪で荷物を下ろした後、空パレットをミヨシ石鹸神戸工場に返納。同時にパレット積みの荷物を積み込み、同東京工場へ輸送する。ここで空パレットを積み、再び最初のエステーの埼玉県の拠点で荷物を積み込んで大阪へ向かう──という循環ルートだ。
     エステービジネスサポートの岡田社長は、「トラックの空走距離を減らすのが目的。効率化によるCO2削減だけでなく、物流コストダウンにもつながる」と話す。「環境にやさしい物流が第一。商品回転率が低い商品なので、まとまった物量で運ぶには他社との共同化が大切」。現在は2社での共同物流だが、「もう1社ぐらい参加すれば、さらに効率が良い」と考える。
     暁運輸には「ドライバーが長く続けられる無理のない仕組みを」と話し、積み込み時間の見直しなど相談を重ねた。「ドライバーを固定化すると品質もどんどん良くなる」と同社長。「運送会社に無理をさせて品質が下がれば、結果的にコストダウンにならない」。
    0615miyo.jpg もう一方の荷主・ミヨシ石鹸の吉田義晴執行役員(写真左)は「1社だけでは物量が中途半端。大きい所と一緒に運んだほうがよい」と話す。同社の場合はパレット輸送で回収に課題があった。大阪から東京への便で、2週間で250枚ほどたまる空きパレットを送り返すムダが出ていたのだ。共同化で毎日20枚ほどの空きパレットをエステーの荷物と一緒に運ぶため、「メリットは大きい」。
     「万一、事故が起きれば3社とも困る。いかに気持ちよく仕事を続けられるかを話し合った」と同氏。「運送業者に負担させて、荷主だけがコスト削減するような方法は採らない。ドライバーが長く続けられる労働条件を整えて、その上でのコストダウンを図った」。例えば神戸工場は荷受け作業をする人員が少なく、毎回同じドライバーのほうが効率も品質も良くなるという。
     共同物流は暁運輸にもメリットが大きかった。伊藤均常務取締役(写真左)と久保田孝行営業本部長(同右)は、「安全面、労務面も向上した。ドライバーの意識もさらに高くなった」と話す。元々はミヨシ石鹸の東京から神戸の輸送を行っていたが、帰り荷がないために何泊もして荷物を探す状態だったという。荷主2社を循環するルートができ、荷主側で積み込み時間を工夫して荷待ち時間も改善された。
    0615aka.jpg
     荷主2社は運賃が削減でき、運送事業者にとっては帰り荷を探す手間や積み込みで何時間も待つロスが削減でき、「ムダが何もない」という。両氏は「物流コスト削減は値下げだけではない。無理な商売はするなと荷主さんから言っていただいていることがありがたい」。
     今後は半年、1年と経過を見て、次の展開へ広げていく。
    ◎関連リンク→ エステービジネスサポート株式会社
    ◎関連リンク→ ミヨシ石鹸株式会社
    ◎関連リンク→ 株式会社暁運輸

     
     
     
     
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