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物流ニュース
椿本マシナリー「物流エンジニアリング事業」へ本格参入
2021年10月14日
椿本チエイン100%子会社の椿本マシナリー(大阪市西区)はこのほど、システムインテグレーションを専門とする「物流エンジニアリング事業」への本格参入を発表。藤井幸博社長(写真上)は、「ユーザーの課題解決に向け、メーカーの枠にとらわれない最適なソリューションを提供したい」と語る。
同事業は、同社が機械商社として培ってきた情報力や調達力、販売ネットワークを活かし、親会社である椿本チエインのマテハン事業とのシナジー創出を目指したもの。藤井社長は、「Eコマースが台頭する中、物流業界でも少子高齢化で労働力が不足するというギャップが生じており、今後さらに深刻化する」と予測。「このギャップをロボットやAI、5Gなどのあらゆる新技術を駆使して埋められれば」と語る。
新事業の特徴について、「計画段階のコンサルティングから稼働後の保守まで、一気通貫で当社にお任せいただける」と話すのは、SE部の北村隆之氏(写真下)。「『この部分にはこのメーカーのマテハンを』、『こちらには別のシステム会社のWMSを』といった組み合わせで提案する。顧客にとってベストでなければ親会社の製品であっても計画には盛り込まない」と力説する。
実際に、椿本チエインが手がけたオルビスの東日本流通センター(埼玉県加須市)では、同氏が中心となり展開。小型AGV(自動搬送ロボット)が330台も投入され話題となったが、これは椿本チエインの製品ではないという。
同氏は、「販売からRaasまであらゆる導入方法に対応している。時には、人員補充やシステムの修正のみなどハードウェアにこだわらず、ニーズやコストに合わせて改善策を提案する」とも。
アフターサービスについては、「他社製品でも、予防保全や運用中の改善をお手伝いできる」とし、「将来的には、故障などの緊急時に当社が一次対応を行うオンコールサービスも拡充したい」と意気込む。
また、現場改善のアイデアやMR(複合現実)などの最新技術を体験できるラボ施設も10月4日にオープン。「現実の空間にバーチャルで機器やシステムの導入イメージを表現し、擬似的に体験いただける。なんでも気軽にご相談いただければ」と呼びかける。
藤井社長は、「メーカーの垣根を越えて提案できるため、ユーザーから大変喜ばれている。コンサルティングを入口に、ユーザーとともに設備やシステムを作り上げるイメージ。顧客側の商社としてベストな提案をしていきたい」と語る。
◎関連リンク→ 株式会社椿本マシナリー
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