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    独自の「最低運賃」作成 配車マンにたたき込む

    2010年7月20日

     
     
     

     「『うちの会社では無理な仕事(運賃)だから、おたくで引き受けてもらえないか』とは一体、どういう意味なのか」と広島県の運送会社社長。怒り心頭の事情を聞くと、「関東への立ち便の依頼で積み地は岡山。増トン車で頼むということだが、運賃は4万円しか出ない」。かねて同社長は配車マンに、自社の「最低運賃」を叩き込んでおり、最近になって配車担当者が採算を度外視した仕事を受けるケースはなくなったという。
     「自分の会社で赤字になる仕事は、どこの下請けに回したところで赤字。それでもピンハネしようとする姿勢と、そんな仕事でも取ろうという業界関係者の存在が、業界のレベルアップを妨げている」と語気を強める。


     保有トラック台数が増え、かつては配車業務もこなしていた社長も、現場から離れる機会が増えた。「あるとき配車マンのやり取りを聞いてビックリ。『それだと燃料代にしかならない』とか、『うちも泣くから、オタクも泣いてくれ』とか」。同社ではそれ以来、方面別の「最低運賃」を作成した。
     内容は至って簡単で、例えば対象地が大阪なら「大型10万円」などと記されている。「すべてのコストを賄うのに必要な運賃レベル。消費地という地域性から広島は立ち荷が少なく、主流になるのは引き取りの仕事。仮に、大阪から広島へ6万円の引き取り仕事を持っているとすれば、大阪へ向けて最低でも4万円の仕事が探せれば配車マンの仕事は完了になる」と社長。
     しかし、現実には同区間で4万円というのは「悪くない運賃」となっているのが実情。血まなこで帰り荷を探す事業者がひしめき合うなか、目標運賃の半分にも届かないケースもある。
     「往復で10万円にならないなら、引き取りを予定している6万円の仕事も傭車へ回すことを徹底指導している。かつて『それでは1000円しか抜けない』と電話口でやり取りしていた配車マンも最近、『自分らの給料や電話代さえ出ない手数料』という認識を持つようになった。それまで仕事と思っていたものが、実は単に配車作業をこなしていただけと理解したことが大きい」と話す。
     「関西から関東まで4トン車で3万円」「大型でも変わらないレベル」「トレーラでも5万円ちょっとという話がある」という異常な実勢運賃。「『料金ゼロ』をサービスの一環として実運送を取り込んでしまう大手事業者も厄介だが、それを中小事業者が真似ることに問題がある。配車マンの教育こそが大切」と指摘する。

     
     
     
     
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